壁のヒビは、見た目だけでは危険かどうか判断するのが難しい場合があります。この記事では、図解を用いて、危険な壁のヒビの見分け方を分かりやすく解説します。まず、注意すべきヒビは、「幅が広いヒビ」 です。一般的に、幅0.3mm以上のヒビは、構造クラックの可能性があり、注意が必要です。(図:幅の広いヒビの例)次に、「深いヒビ」 も注意が必要です。ヒビの深さを正確に測ることは難しいですが、爪楊枝などをヒビに差し込んでみて、深く入るようであれば、構造クラックの可能性があります。(図:爪楊枝をヒビに差し込んでいるイラスト)さらに、「同じ場所に複数あるヒビ」 や、「特定の方向に伸びているヒビ」 も要注意です。(図:同じ場所に複数のヒビがある例、特定の方向に伸びているヒビの例)これらのヒビは、地盤沈下や、建物の構造的な歪みなどが原因で発生している可能性があります。また、ヒビが発生している場所も重要です。「柱や梁、耐力壁などに発生しているヒビ」 は、建物の耐震性に影響を及ぼしている可能性があります。(図:柱に発生しているヒビの例、耐力壁に発生しているヒビの例)そして、「窓やドアの周辺に発生しているヒビ」 は、建物の開口部の強度不足が原因である可能性があります。(図:窓の周辺に発生しているヒビの例)これらのヒビに加えて、「壁の歪み」 や 「床の傾き」 などが見られる場合は、より深刻な問題が発生している可能性があります。これらの特徴に当てはまるヒビを見つけた場合は、放置せずに、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。