アースの線をつける場所がない場合の工事は可能?設置の流れと費用

アースの線をつける場所がない場合、「工事をして設置することはできるのか?」と考える人もいるでしょう。実は、アース端子がない住宅でも、後から設置することは可能です。ただし、どのような工事が必要になるのか、費用はどのくらいかかるのかを知っておくことが重要です。まず、アースを設置する工事にはいくつかの方法があります。一つは「アース付きコンセントへの交換」です。これは、既存のコンセントをアース端子付きのものに交換し、壁の内部にアースの線を配線する方法です。すでにアースの線が壁の中に通っている場合は、比較的簡単な作業で済みます。しかし、古い住宅ではそもそもアースの線が配線されていないこともあり、その場合は新しく配線工事が必要になります。もう一つの方法は、「アース棒(接地棒)の設置」です。これは、地面に金属製の棒を埋め込み、そこにアースの線を接続する方法です。一般的には屋外の庭やベランダなどに設置することが多いですが、賃貸物件では工事の許可が必要になる場合があるため、事前に管理会社や大家に確認することが大切です。気になる工事費用ですが、アース付きコンセントへの交換だけなら5,000円〜10,000円程度が相場です。ただし、新たにアースの線を配線する場合は、工事の規模によって20,000円〜30,000円ほどかかることもあります。アース棒の設置は10,000円〜20,000円程度が目安ですが、設置場所の状況によって費用が変動することがあります。工事を依頼する際は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼することが必須です。DIYでアースを設置しようとする人もいますが、誤った施工をすると感電や火災のリスクが高まるため、安全のためにプロに任せるのが確実です。もし工事が難しい場合は、一時的な対策として「漏電ブレーカー付きの電源タップ」を活用するのも良い方法です。完全にアースの代替にはなりませんが、漏電時に電流を遮断することで、一定の安全性を確保することができます。アースの線をつける場所がない場合でも、後から工事で設置することは可能です。費用や工事の内容を把握し、必要に応じて専門業者に相談しながら、安全な電気環境を整えましょう。