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水ぶくれができた時の絶対的応急処置
原因が何であれ、皮膚に火傷のような水ぶくれとかゆみ、痛みが現れた時に、私たちがまず行うべき応急処置には、いくつかの共通した原則があります。この初期対応を正しく行うことが、症状の悪化を防ぎ、二次感染を予防し、そしてきれいに治すための、最も重要なステップとなります。まず、第一の原則は「患部を清潔に保つ」ことです。原因物質(虫の毒液や植物の樹液など)が付着している可能性があるため、低刺激性の石鹸などをよく泡立て、その泡で患部を優しく包み込むようにしながら、大量の流水で丁寧に洗い流します。この時、ゴシゴシと強くこすってはいけません。皮膚を傷つけ、バリア機能を損なう原因となります。第二の原則は、「徹底的に冷やす」ことです。痒みや腫れ、ヒリヒリとした痛みが強い場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤や、氷嚢などを患部に当てて、しっかりと冷却します。冷却することで、血管が収縮し、炎症反応が抑制され、痒みや痛みといった知覚神経の興奮を和らげることができます。そして、第三の、そして最も重要な原則が、「絶対に水ぶくれを潰さない、掻き壊さない」ことです。水ぶくれの薄い皮は、その下で傷ついている皮膚を、外部の細菌から守る「天然の絆創膏」の役割を果たしています。また、中に溜まっている液体には、傷の治癒を促進する成分が含まれています。これを無理やり破ってしまうと、そこから細菌が侵入し、「とびひ(伝染性膿痂疹)」と呼ばれる、より深刻な二次感染を引き起こすリスクが飛躍的に高まります。痒くて我慢できない場合は、掻く代わりに、冷やしたり、市販の痒み止め薬を塗ったりしましょう。薬を選ぶ際は、炎症を抑える「ステロイド成分」が配合された軟膏やクリームが効果的です。これらの応急処-置を行っても、症状が改善しない、あるいは悪化するようであれば、自己判断を続けず、速やかに皮膚科を受診するという決断が、何よりも大切です。