床板の張替えをする前に!失敗を防ぐための下準備と計画の立て方

床板の張替えは、部屋の印象を大きく変え、住み心地を向上させるリフォームですが、事前の計画が不十分だと後悔する結果になりかねません。思い通りの仕上がりにするためには、施工前の準備がとても重要になります。今回は、床板の張替えを成功させるために必要な下準備と計画の立て方について解説します。まず、最初に行うべきことは、「現在の床の状態を正しく把握する」ことです。床板の張替えには、「全面張替え」と「上張り(重ね張り)」の2つの方法があります。現在の床に大きな傷みがなく、沈み込みやきしみが発生していない場合は、既存の床の上から新しいフローリングを貼る上張り工法が可能です。この方法なら、工事の手間やコストを抑えることができます。しかし、床が劣化している場合や、床下の補修が必要な場合は、全面張替えを選ぶのが適切です。次に、「床材の種類を決める」ことが重要になります。床材には、無垢フローリング、複合フローリング、クッションフロアなど、さまざまな種類があります。無垢フローリングは、天然木の温かみや質感が魅力ですが、湿気に弱く、定期的なメンテナンスが必要です。複合フローリングは、耐久性が高く、掃除がしやすいため、メンテナンスの手間を減らしたい人におすすめです。キッチンや洗面所などの水回りには、耐水性のあるクッションフロアを選ぶと、長持ちしやすくなります。また、張替えを行う際は、「床の高さ」にも注意が必要です。特に、上張り工法を選んだ場合、床の厚みが増すことで、ドアの開閉に影響を与えることがあります。場合によっては、ドアの下部を削るなどの調整が必要になるため、事前に施工業者と相談しておくことが大切です。さらに、リフォーム工事をスムーズに進めるためには、「家具の移動」も事前に考えておく必要があります。床板の張替えを行う間は、部屋の家具をすべて移動しなければなりません。特に、大型家具がある場合は、別の部屋に一時的に移すか、リフォーム業者に移動を依頼する必要があります。