
『メタバースとは何か―ネット上の「もう一つの世界」』
(岡嶋 裕史/著)
2022年現在、「メタバース」という言葉が注目を集めている。米フェイスブック社が社名を「Meta(メタ)」に変更、渋谷区公認の都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」など、話題には事欠かない。ではメタバースの本質とは何か、本書ではその基礎知識や歴史的背景から未来の可能性、テック企業や日本企業の動向までをわかりやすく解説する。
2022年現在、「メタバース」という言葉が注目を集めている。米フェイスブック社が社名を「Meta(メタ)」に変更、渋谷区公認の都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」など、話題には事欠かない。ではメタバースの本質とは何か、本書ではその基礎知識や歴史的背景から未来の可能性、テック企業や日本企業の動向までをわかりやすく解説する。
現在、これまでは AIに代替されないと思われていたクリエイティブ系の業務や専門職の領域にも、AIが進出を始めている。今後数十年スパンで見ると、テクノロジーの進化によって職を失う「テクノ失業」が激増していくと予測されるなか、ビジネスパーソンはどのようにキャリア戦略を描き、行動すべきなのか。
2019年、NTTはフォトニクス(光技術)を中心とした超高速大容量通信ネットワーク基盤 IOWN(アイオン)構想を発表、現在 80社を超えるパートナーと協業が進んでいる。この新たな情報社会インフラ構想の背景には、科学技術万能主義や二元論的思考を超克する「パラコンシステント(paraconsistent)」(同時実現)という思想があるという。
2020年以降、「ノーコード」という技術が脚光を浴びている。ノーコードを活用することで、普段の生活の中で感じるちょっとした不便を解消するアプリを、自分でつくれるようになるのがブーム化している理由の1つだ。プログラミングスキルを持たない人でも、少しの学習でスピーディーかつ柔軟にアプリをつくれる未来が近づいているのだ。
新型コロナウイルスにより社会のデジタル化へのシフトが加速した。その一方で、つながりすぎた社会や巨大 ITプレイヤーの寡占による不安も増大している。ではこうした DX(デジタル・トランスフォーメーション)の波が ビジネスや消費活動のみならず、資本主義や国家そのものを変革していったとき、どのような未来が訪れるのだろうか。
近年、シェアリングや IoTなどのテクノロジーや消費者意識の変化が、ビジネス環境を激変させつつある。こうした中大きな変革を迫られているのが、モノの調達・加工から販売に到る供給の連鎖「サプライチェーン」である。従来型の固定的な取引関係を基本とした「サプライチェーンマネジメント」では「全体最適」が実現できなくなったのだ。
AIについては、多くの仕事を効率化し、生産性向上に寄与するといった楽観論と、AIの代替により失業者が増えるといった悲観論が繰り返されている。だが、これらの議論は、物事を両極端にしかとらえていない。AIの影響を論じるためには、現実に起こっていることを見つめることから始めなければならないはずだ。
近年 GAFA(Google、Aamazon、Facebook、Apple)と呼ばれる大手 IT企業が飛躍的成長を遂げたが、シリコンバレーでは彼ら同様に既存業界を破壊するベンチャーが続々と生まれているという。本書は GAFAを含む 11社の動向を分析し、そこから大きな潮流(メガトレンド)を予測、企業と個人が5年後の未来を生き残るための処方箋を解説する。
2020年のコロナショックは、あらゆる業界においてグローバル化によって複雑化したサプライチェーンの脆弱性を露呈させた。今後はパンデミックや未曽有の災害に耐えうる、レジリエンスの高いサプライチェーン構築が求められる。そのための方法として、ブロックチェーンが注目されているという。
新型コロナウイルスの発生源である中国の隣国でありながら、ロックダウンを伴わない水際対策で、いち早くその封じ込めに成功した台湾。一連の対策のなかで、マスク流通の仕組みといったデジタルソリューションを主導したのが、現在台湾デジタル担当政務委員を務めるオードリー・タン氏だ。