視野を広げる

『科学は「ツキ」を証明できるか』
(ベン・コーエン/著)

バスケットボールで連続でシュートが決まることを「ホットハンド」という。これは人がツイていたり、波に乗っている状態を指す言葉で、芸術や科学、ギャンブルなど、スポーツの場面以外でも広くその存在が信じられてきた。自身でもホットハンドを経験した人や、ホットハンドの状態にある人を見たことがある人も少なくないだろう。

『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』
(島田裕巳/著)

諸外国に比して特定の宗教への帰属意識が低い日本人には理解しがたいかもしれないが、世界で起こる出来事の背後には、必ずと言っていいほど宗教的対立があるという。2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻も例外ではない。世界の出来事の本質を理解するためには、宗教対立について知る必要があるのだ。

『新しい教養としてのポップカルチャー―マンガ、アニメ、ゲーム講義』
(内藤理恵子/著)

マンガやアニメ、ゲーム、ラノベなどは長らく「サブカルチャー」と言われ、日本文化のカウンターカルチャーとして位置づけられてきた。だが現在はすでに日本の一大産業として認められ、「クール・ジャパン」の象徴ともなっている。これらの作品から何らかのメッセージを感じ取り、自己形成の1つにした経験を持つ人も少なくないはずだ。

『MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業』
(菅野恵理子/著)

MIT(マサチューセッツ工科大学)といえば、卒業生や教授、研究者陣に 90名以上のノーベル賞受賞者を擁する名門大学である。同校は工科大学の名の通り、理系教育の最高峰として著名だが、同時に人文学や芸術科目にも力を入れているという。特に音楽教育においては、毎年4000名ほどの全学部生の約4割が音楽科目を履修しているという。

『捨てられる宗教―葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路』
(島田裕巳/著)

「捨てられる」宗教とはどういうことか。日本では、平成の約 30年間で仏教系の信者がほぼ半減したのだという。伝統宗教だけでなく新興宗教も同様に衰退の傾向があり、さらに葬儀の簡素化やお墓を造らないスタイルも増えてきた。近年一層日本人の宗教離れが進んでいるのだ。しかもこの現象は世界的なものだという。

『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり 35個を万引きしたのか』
(北尾トロ/著)

一般的なビジネスパーソンからすると、犯罪や裁判所といった言葉は縁遠いものだ。しかし、ふとした出来心や油断によって「善良な市民」から転落してしまう人も多い。本書は数ある裁判の中から、そんなビジネスパーソンが起こした事件を中心とした裁判傍聴記である。実は日本で行われる裁判は原則的に公開されており、誰でも傍聴できるのだ。

『センスメイキング―本当に重要なものを見極める力』
(クリスチャン・マスビアウ/著)

現在の AI(人工知能)の爆発的進化の前提となっているビッグデータ。そこで主に扱われているのは、インターネットの検索履歴や GPSによる行動履歴などの定量的なデータだ。だが、特に想定外や予測不可能な事態においては、人々の感情や感覚、文化、行動様式、社会的文脈といった定性的なデータにこそ真実があらわれていることがある。

『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』
(岡崎 大輔/著)

今、多くのビジネスパーソンや経営者の間で、「アート」が注目されている。それは、アート鑑賞によって問題解決能力や言語能力、考え抜く力などが鍛えられるからで、特に海外エリート層は、人生や仕事に役立てるために美術鑑賞を取り入れているという。ただし、漫然とアート作品を眺めているだけでは、そうした力は身につかない。

『現代暴力論―「あばれる力」を取り戻す』
(栗原 康/著)

民主主義社会において、「暴力」は忌避されるべきものだ。しかし、そこで思考停止せずに、実は「われわれは国家から一方的に暴力をふるわれている」としたらどうだろう。本書では原発事故以来、そうした国家の暴力がさらに強くなっていると指摘、大正時代のアナキスト大杉栄の思想を軸に、暴力、すなわち「あばれる力」を再考する。

『クラフトビール革命』
(スティーブ・ヒンディ/著)

近年、日本でも人気を博している「クラフトビール」。その多種多様な味わいや、個性豊かなブルワリー(醸造家、ビール会社)のスタイルに魅了されている読者も多いのではないだろうか。そんなクラフトビール文化の本場であり、いまや2,500軒以上のブルワリーを超える隆盛を見せているのがアメリカだ。