経営戦略を考える

『ピボット・ストラテジー 未来をつくる経営軸の定め方、動かし方』
(オマール・アボッシュほか/著)

ピボットとは方向転換を意味し、ITベンチャーなどのサービスや戦略転換の際によく使われる言葉である。しかし、デジタル化による市場破壊や新興企業の脅威にさらされている既存企業でも、現在の主要な事業を方向転換する必要性が増してきている。ただしやみくもな戦略変更や事業の縮小、新規事業への進出では持続的な成功はおぼつかない。

『プラットフォーマー 勝者の法則』
(ロール・クレア・レイエほか/著)

GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)をはじめ、Airbnb、Uberなど、近年急成長を遂げた企業に共通するのが、プラットフォームビジネスを手掛ける「プラットフォーマー」である点だ。本書はプラットフォームビジネスの教科書として、彼らがいかにして現在の地位を築いたのか、その理論から実務までを体系的に解説した待望の一冊だ。

『「つながり」の創りかた―新時代の収益化戦略 リカーリングモデル』
(川上昌直/著)

近年注目を集めているビジネスモデルの一つに「サブスクリプション」がある。いわゆる継続課金型のビジネスモデルで、ものづくり・売り切り型企業からサブスクリプションへと転換を試みる企業も多い。ではその成否を分けるものは何か。ビジネスモデル、マネタイズ論が専門の著者によれば、それがタイトルにもなっている「つながり」である。

『「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント』
(遠藤功/著)

数年前から生クリームやフルーツをトッピングした見た目にも華やかな“パンケーキ”がブームとなっている。一方で、歴史ある喫茶店などで提供される、昔ながらのホットケーキも底堅い人気がある。本書は、そんな手作りホットケーキを提供する繁盛店の経営戦略を学びつつ、グルメガイドとしても使えるという異色のビジネス書だ。

『OODA LOOP(ウーダループ)―次世代の最強組織に進化する意思決定スキル』
(チェット・リチャーズ/著)

現代は、IT技術やグローバル化が進み、市場環境の変化が早く不確実性が高い時代だ。そうした中で、企業が中長期戦略を立てて実行し、進捗を管理していくという「PDCAサイクル」では対応できないという声がビジネスの現場ではあがっている。そこで注目を集めているのが、「OODA(ウーダ)ループ」という意思決定理論だ。

『両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く』
(チャールズ・A・オライリーほか/著)

成熟した大企業や急成長企業が、市場変化やイノベーションに対応できず破綻・衰退に追い込まれた例は数多い。一方で変化に適応しながら成長を続ける企業もある。その明暗を分けるのが「両利きの経営」だ。両利きとは、成熟市場にある既存事業での競争(知の深化)と新規事業におけるイノベーション(知の探索)を両立させることを指す。

『アマゾンエフェクト!―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか』
(鈴木康弘/著)

アマゾン・エフェクト(効果)、あるいはアマゾン・ショックとは、米 IT企業アマゾンの各種業界への進出により、多くの企業が苦境に追い込まれていく現象を指す。アメリカでは 2017年の玩具販売大手トイザらスの破綻、高級食品スーパー、ホールフーズ・マーケットのアマゾンによる買収など、アマゾン・エフェクトを象徴するような出来事が続いている。

『機会損失―「見えない」リスクと可能性』
(清水勝彦/著)

「機会損失」とは、「何かをやること」で「できなくなったこと」による損失、つまり意思決定に失敗し、より多くの利益を得られたであろう機会を逃してしまうことだ。こうした機会損失は個人から国家レベルまで存在するが、本書では、中長期計画やデータ分析、組織構造など、特に企業経営における機会損失を深く分析し、その対策を論じる。

『MBA 100の基本』
(グロービス、嶋田毅/著)

「基本」とは長い年月をかけて築き上げられてきたその分野のエッセンスであり、その重要性はスポーツや勉学に限らず、ビジネスにおいても変わらない。本書は、ビジネスにおける基本として、論理思考、問題解決、経営戦略、マーケティング、リーダーシップ、会計、ファイナンス、新事業創造などの11テーマ100のポイントをまとめたものだ。

『間接材購買戦略』
(谷口健太郎/著)

企業でのコスト削減を考える際、人件費や直接材(主に売上原価に計上されるコスト)に比べ、後回しになりがちなのが間接材(主に販売費・一般管理費に計上されるコスト)である。具体的には、事務用品や販促費、業務委託などから、オフィス清掃、社員の健康診断、引っ越し費用などまで多岐にわたる「もの」と「サービス」全般が該当する。