歴史から学ぶ

新着

『大人の道徳—西洋近代思想を問い直す』
(古川 雄嗣/著)

2018年度から、小学校でこれまで教科外活動とされた「道徳」が「教科」の1つに格上げされた。それに伴い、教授方法や評価方法、教えるべき価値観などについて議論が紛糾したのは記憶に新しい。だが、そもそも道徳とは何か、なぜ、そして何を学ぶべきか、なぜ学校で教わるのかなど、大人でも漠然としか理解できていないことも多い。

『教養として知っておきたい 「民族」で読み解く世界史』
(宇山 卓栄/著)

いまも世界を悩ませる紛争や対立、移民・難民問題、排外的なナショナリズムの勃興といった課題の多くは、「民族」の対立にその原因がある。各地の諸民族はそれぞれの歴史を有し、他の民族と互いに影響を与え合いながら世界史を形作ってきたが、本書は、人種や国民、民族という視点から、そんな壮大な世界史の流れを俯瞰した一冊だ。

『江戸のCFO 藩政改革に学ぶ経営再建のマネジメント』
(大矢野 栄次/著)

江戸時代、諸藩は参勤交代や幕府の公共事業の費用を負担し、時に大洪水や凶作など自然災害に見舞われることもあり、莫大な借金を抱え込んでいた。その結果、武士の多くは日々の生活にも困るありさまだったという。貨幣経済が発展する中、苦しい経済状況にある藩政改革の推進役となったのが、藩主を含む多彩な財政家だ。

『イノベーターたちの日本史』
(米倉誠一郎/著)

グローバリゼーションや労働力人口の減少、AIの台頭など日本企業を取り巻く環境は大きく変化しようとしている。明治維新による社会構造の大変化と開国による欧米列強の外圧など、日本の近代化も同じ状況であった。では当時の日本人たちはどのような難題にぶつかり、どうやった日本を近代国家として生まれ変わらせたのか。そこには多数のイノベーターたちの極めて優れた「創造的対応(creative response)」があったという。

『流れをつかむ日本の歴史』
(山本博文/著)

学生時代、日本史の教科書は年号と事件の羅列のように思え、いまひとつ面白さがわからなかったという方も多いのではないだろうか。それは、ひとつひとつの出来事の間のストーリーがつかめないからだ。本書はまさにそんなビジネスパーソンのために、「歴史の流れ」と全体像を理解するための一冊だ。

『China 2049』
(マイケル・ピルズベリー/著)

今後50年、100年の国際政治においては、米国が覇権を保ち続けるとも、中国やインドが台頭するとも言われている。しかし、中国はそんな風には考えていない。すなわち、100年越しの「中国主導の世界秩序」回復を狙っているのだ。その時期は2049年、共産党100周年記念の年であり、そのためのプランは着実に実行されてきたという。

『お金は「歴史」で儲けなさい』
(加谷珪一/著)

本書では、10年20年ではなく、1880年頃から130年に及ぶ日本の株式相場を調査し、歴史の法則性を明らかにする。この分析によれば、日本の株式相場は、130年間年率7%で上昇しており、その中でも約20年スパンで相場のトレンドが変化しているという。そのため、25年間続いているバブル崩壊以後の長期低迷期は、次の局面への歴史的転換点が近いと言えるのだ。

『21世紀の貨幣論』
(フェリックス・マーティン/著)

「物々交換の不便さから貨幣が生まれた」などの貨幣の歴史は誤った歴史認識であり、「マネー」の本質すら見誤っているとの指摘を端緒に、貨幣経済とマネーの歴史をひも解いた一冊。マネーの本質は「モノ」ではなく「『信用』を軸とした社会的な技術」であるとして、現代のマネーをより良いものへ進化させる道筋を提起する。

推薦者 出口治明
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『本当に残酷な中国史―大著「資治通鑑」を読み解く』
(麻生川 静男/著)

紀元前の中国の歴史を描いた大作『資治通鑑』では、激しい権力闘争と粛清、そして桁はずれの蓄財といった、現代中国にそのまま共通する社会の負の側面が描かれ、中国人の倫理観や歴史観に影響を与えてきた事実が数多く挙げられている。著者麻生川静男氏はリベラルアーツ研究家であり、京都大学でベンチャーや国際人の人材育成にも従事。

推薦者 金城拓真
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『仕事に効く 教養としての「世界史」』
(出口治明/著)

本書は,ライフネット生命の代表取締役会長兼CEOである出口治明氏による、実践的な歴史のガイドブックである。出口氏は、歴史はビジネスの武器になると説く。そして、学校の授業とは異なる“自分の武器とするための”歴史の見方が、丁寧かつ明快にレクチャーされていく。