東洋哲学

『現代の帝王学〔新装丁版〕』
(伊藤肇/著)

「帝王学」と聞いて、権謀術数の世界をイメージする方もいるかもしれない。しかし、本書でいう帝王学とは、政治の手練手管ではなく、古今東西変わらぬ人間の本質への深い洞察に基く、「人間学」である。本書は、多くの政財界人の指南役をつとめた陽明学者・安岡正篤に師事し、自らもジャーナリストとして多くのリーダーたちと直に接した伊藤肇氏が、その帝王学のエッセンスを説いた一冊だ。

『最高の戦略教科書 孫子』
(守屋淳/著)

『孫子』は約 2500年前に完成した兵法書だが、国内外問わず、孫正義やビル・ゲイツといった著名経営者からスポーツの名監督と呼ばれる人たちまで強い影響を与えてきた。それは、『孫子』の著者とされる孫武の生きた過酷な時代が、先の見えない現代のビジネス環境に通ずる「方向性の感覚」と「競争状態での原理原則」を教えてくれるからである。

『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』
(マイケル・ピュエットほか/著)

「東洋哲学」ときいて「古臭い」と感じる方も多いかもしれない。だが、東洋哲学は近代合理主義的な発想を覆し、今後の社会を生き抜くためのカギとなる可能性を秘めている。実際に、今ハーバードの若きエリートたちが「東洋哲学」に注目しており、著者の一人、ピュエット教授の古代中国思想の講義は、絶大な人気を誇っているという。

『リーダーの究極の教科書 論語』
(皆木和義/著)

儒家の祖である孔子が遺した『論語』は、2,000年以上にわたり、東アジア全域で読み継がれてきた。日本でも、聖徳太子が十七条憲法の冒頭で『論語』の一節を引用したのを皮切りに、上杉謙信、徳川家康、渋沢栄一など、多くの歴史上のリーダーたちの行動規範とされ、現代でも愛読書に挙げる経営者は多い。

『世界最高の処世術 菜根譚』
(守屋 洋/著)

『菜根譚』は中国・明代末期にに洪自誠(応明)によって書かれ、処世訓の名著、経営者の必読書として多くのビジネスリーダーの座右の書としても挙げられている。菜根(菜っ葉などの粗食)は、かみしめれば味わい深いという故事に由来する書名の通り、短い文章のなかに本質的な人間洞察を見つけることができる中国古典の傑作である。そんな菜根譚のエッセンスを、中国古典学の大家である守屋洋氏がわかりやすく解説しているのが本書だ。

推薦者 小笹芳央
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『論語と算盤』
(渋沢栄一/著)

「日本資本主義の父」渋沢栄一氏は、日本初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行)をはじめ、生涯で約500社に及ぶ日本を代表する企業の設立に関わった。本書では氏が生涯を通じて目指した「企業の利潤と道徳を調和させる」という哲学が記されている。このビジネスにおける利益追求を「算盤(そろばん)」、仁義道徳を「論語」としてたとえたものが書名となっている。

推薦者 税所篤快
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『人生の王道-西郷南洲の教えに学ぶ』
(稲盛 和夫/著)

本書は、現代を代表する名経営者として数えられる稲盛和夫氏の経営哲学の原点である西郷南洲(隆盛)の遺訓集『南洲翁遺訓』から、稲盛氏自身がその教えを紹介し、解説を加えた一冊。稲盛氏は「敬天愛人」に代表される西郷隆盛の教えを「人生の王道」として、自らの経営に活かしてきたという。

推薦者 出口治明
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『本当に残酷な中国史―大著「資治通鑑」を読み解く』
(麻生川 静男/著)

紀元前の中国の歴史を描いた大作『資治通鑑』では、激しい権力闘争と粛清、そして桁はずれの蓄財といった、現代中国にそのまま共通する社会の負の側面が描かれ、中国人の倫理観や歴史観に影響を与えてきた事実が数多く挙げられている。著者麻生川静男氏はリベラルアーツ研究家であり、京都大学でベンチャーや国際人の人材育成にも従事。

推薦者 泉谷 直木
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『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』
(飲茶/著)

本書は、哲学書の中で異例のヒット作となった『史上最強の哲学入門』の第二弾であり、東洋哲学を学ぶための入門書である。古代インド哲学から釈迦、竜樹、孔子、孟子、老子、荘子、そして日本の禅まで、その成り立ちから本質までをわかりやすく説いてくれる著者は元ブロガーで、少年向けの人気格闘漫画『バキ』の激烈なファンだという飲茶氏。

推薦者 金城拓真
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『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』
(池田貴将/著)

「誰よりも熱く、誰よりも冷静だった天才思想家」吉田松陰は、黒船が来航して以来、混乱の極みにあった、幕末の日本という国を本気で想い、最終的にはその過激な思想をとがめられ、30才の若さで処刑されている。有名な「松下村塾」で、吉田松陰が教えた期間はわずか2年半ながら、高杉晋作や伊藤博文、品川弥二郎、山縣有朋をはじめ、明治維新の立役者と、後の総理大臣2名、国務大臣7名、大学創設者2名、という人物を生んだ。