数的センスを身に付ける

『科学は「ツキ」を証明できるか』
(ベン・コーエン/著)

バスケットボールで連続でシュートが決まることを「ホットハンド」という。これは人がツイていたり、波に乗っている状態を指す言葉で、芸術や科学、ギャンブルなど、スポーツの場面以外でも広くその存在が信じられてきた。自身でもホットハンドを経験した人や、ホットハンドの状態にある人を見たことがある人も少なくないだろう。

『「数字で考える」は武器になる』
(中尾 隆一郎/著)

「数字」に対する苦手意識やアレルギーを持っている方は少なくないが、ビジネスシーンにおいて数字に強いことには様々な利点がある。提案の説得力や分析の深みが増すのはもちろん、マネジメントや新規事業などを考える際にも計数感覚は必須となる。また、本人や組織の生産性向上を目指すにも、ROI(投資対効果)意識が役に立つ。

推薦者 金城拓真
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『EXCELビジネス統計分析 [ビジテク]』
(末吉正成、末吉美喜/著)

近年、統計やデータアナリティクスなどが話題を呼び、経営分析からウェブマーケティングまで、実際にビジネスの現場でも応用したいというニーズが増えている。しかし理論と実務をうまく橋渡しする解説書は少なく、なかなか手を出せない方も多いのではないだろうか。そのような場合、実際に手を動かして基本的な部分を理解することが一番の近道である。

推薦者 崔 真淑
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『新しい経済の教科書 2014~2015年版』
(日経ビジネス/編)

本書は日経ビジネス誌の別冊「新しい経済の教科書」シリーズの最新版で『「経済学」をビジネスで使える武器にする』というテーマで編纂されたムックである。本書においては、近年話題となっているオークション理論、ビッグデータ、行動経済学、という大きな最新テーマに加え、10の論点(育児休業、医療費負担など)、2013年ノーベル賞の解説という構成で、ビジネスパーソンなら押さえておきたい最新の経済学をめぐるイシューが網羅されている。

推薦者 出口治明
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『外資系金融のExcel作成術
表の見せ方&財務モデルの組み方』
(慎泰俊/著)

本書は世界的金融機関で活躍した著者が、グローバルに通用する「見やすいExcelの表の作り方」と、投資や金融プロフェッショナルとしての分析手法である「本格的な財務モデルの組み方」を平易に解説した一冊である。フォントや色、罫線の使い方といった基礎的な内容から、Excelでできる本格的な「財務モデル」の考え方と、作り方までが解説されている。

『会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方[NISA対応]』
(中桐啓貴/著)

山一證券、メリルリンチ日本証券、MBA取得を経て独立し、現在はFP(フィナンシャルプランニング)の専門家として富裕層顧客の約120億円の資産を預かる中桐啓貴が長期的に安定的な資産を築く手法を解説した一冊。

『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」』
(ネイト・シルバー/著)

「ビッグデータ」という言葉が世間を賑わわせて久しいですが、著者であり統計と予測の専門家ネイト・シルバーは、「数字は何も語らない、語るのは私たちだ」とデータ礼賛の風潮に警鐘を鳴らす。なぜなら有益なシグナルと無駄なノイズを区別するのは、最終的には人間だからである。