失敗から学ぶ

『失敗の研究―巨大組織が崩れるとき』
(金田 信一郎/著)

理研、ベネッセ、ロッテ、代ゼミ、東洋ゴム、マクドナルド…近年「大企業」の不祥事や内紛、経営難といった「失敗」が多発している。こうした「失敗」の根底にあるものは何か。著者は、それが単なる戦略上の誤りや顧客ニーズの読み違いではなく、「巨体」であるがゆえの病、すなわち、マクロで見れば20世紀から続く「大企業時代」の終焉ではないかと指摘する。

『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』
(井手直行/著)

近年日本でもクラフトビール(職人がつくるこだわりのビール)市場が盛り上がりを見せている。なかでも、11年連続で増収増益を達成するなど、人気、知名度とも非常に高いのが看板商品「よなよなエール」を擁するヤッホーブルーイング社だ。

『選択と捨象—「会社の寿命10年」時代の企業進化論』
(冨山和彦/著)

「選択と捨象(しゃしょう)」とは、単に「集中」するだけでなく、選ばなかった事業や機能を「捨てる」ことを意味する。産業再生機構を経て経営共創基盤(IGPI)CEOとして企業再生、コンサルティングの現場に携わり続ける著者 冨山和彦氏は、タイトル通り、選ぶことより「捨てる」ことの方が断然重要であると説く。

『小山昇の失敗は蜜の味—デキる社長の失敗術』
(小山昇/著)

誰もが「失敗から学ぶ」ことは大切だとわかっていながら、なかなか実行は難しい。ましてや大きな損害があったりすると、失敗を直視したくないし言いたくもないのが人情だ。しかし株式会社武蔵野 社長の小山昇氏は、数多くの失敗を文字通り糧として、優良企業をつくりあげた。本書はそんなの失敗の数々を余さず語った一冊である。

『HARD THINGS(ハード・シングス)』
(ベン・ホロウィッツ/著)

シリコンバレーの立志伝中の人物でありベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツ氏が、起業家として経験したハード・シングス(困難)は想像を絶する。前半ではその壮絶な体験が綴られたいわば”実践編”、後半ではそこから得た教訓が”理論編”として描かれ、起業家・リーダーに圧倒的説得力を持つ一冊となっている。

『未来をつくる起業家~日本発スタートアップの失敗と成功20ストーリー』
(ケイシー・ウォール/著)

大型の資金調達や上場がメディアを賑わし、ベンチャー(スタートアップ)業界が活気づいているが、Softbank 孫正義氏のようなビッグネームではなく、より身近でリアリティのある起業ストーリーは、実はあまり世に出ていない。そこで、本書では、アメリカ人ヘッドハンターが、日本のIT起業家20人のストーリーに迫っている。

推薦者 岩田松雄
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『社長失格 – ぼくの会社がつぶれた理由』
(板倉 雄一郎/著)

Windows 95の発売により、インターネットブームが起こった頃、著者の板倉雄一郎氏は画期的なネット広告事業「ハイパーシステム」で一躍時の人となった。しかしこの事業は巨額の負債を抱え自己破産という結末を迎えてしまう。何か企業を倒産に追いやるのか、企業経営の本質に迫るドキュメンタリー。

推薦者 野間幹晴
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『異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日』
(小板橋 太郎/著)

2008年の世界金融危機で、不沈艦と呼ばれた日立製作所グループも巨額の赤字を計上し、経営陣刷新でこの難局を乗り切った。本書は川村改革と呼ばれた構造改革の指揮をとった川村隆新社長と経営陣の約5年間、2000日を追ったドキュメンタリーである。興味深いのは、この経営陣刷新がいわゆる「若返り」ではなかったことだ。

推薦者 渡邉英二
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『しんがり 山一證券 最後の12人』
(清武英利/著)

本書はかつて四大証券会社の一角を占め、巨額の不正会計事件ののち破綻に至った山一證券の清算業務を遂行し、その最期を見届けた12人の社員たちのドキュメンタリーである。幹部たちも次々と逃げ出す状況のなか、彼らはなぜこのような「貧乏くじ」と言える仕事を引き受けたのか。

『林原家 同族経営への警鐘』
(林原健/著)

2011年に経営破綻した岡山の名門企業・林原。4代目社長・林原健氏と専務である弟・林原靖氏は二人三脚で役割分担しながら経営を行い、同族経営の強みを最大限に発揮していたと思われていた。林原はなぜ、巨額の粉飾決算に手を染め、倒産してしまったのか。その原因の根底には、経営者兄弟の関係性、さらには林原家の特異性があった。