失敗から学ぶ

『なぜ倒産―23社の破綻に学ぶ失敗の法則』
(日経トップリーダー編集部/編)

「成功はアート、失敗はサイエンス」という言葉がある。企業が成功する理由はさまざまでも、倒産には明確な要因と倒産に至るパターンがある。経営者にとって成功事例を知ることも大切だが、ある程度パターンを読み取れる失敗事例から学べるものは大きいということだ。本書では、そうした失敗の定石を、23の中小企業の実例を通して明らかにする。

『こうして店は潰れた―地域土着スーパー「やまと」の教訓』
(小林 久/著)

2017年12月、山梨県内で最盛期に16店舗、売上64億円規模を誇った地場チェーン「スーパーやまと」が倒産した。100年以上続いた同社は、高齢化過疎化が進む地域の買い物難民用移動スーパー、シャッター街への出店、家庭の生ごみの堆肥化など、地域活性、環境保護などでも先陣を切り、地域密着を超えた“地域土着”企業として住民に親しまれていた。

『軌道―福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』
(松本創/著)

2005年4月に発生し、乗客と運転士107名が死亡、562人が重軽傷を負う未曽有の惨事となったJR福知山線脱線事故。本書は、被害者感情や責任追及の思いを封印し、異例とも言える加害企業との共同検証を呼びかけた一人の遺族の 13年間の「軌道」を描いたノンフィクションだ。

『衰退の法則―日本企業を蝕むサイレントキラーの正体』
(小城武彦/著)

近年、優良企業とされた伝統ある企業が、いつの間にか底なしの業績不振に陥っていることが少なくない。それまでは順調に業績を上げていたはずの企業が、事業環境の変化をきっかけに崩れ落ち、そして破綻してしまうのだ。このような企業には、共通のメカニズムが存在するという。それが本書で解き明かされる「衰退惹起サイクル」と呼ばれるメカニズムだ。

『失敗の研究―巨大組織が崩れるとき』
(金田 信一郎/著)

理研、ベネッセ、ロッテ、代ゼミ、東洋ゴム、マクドナルド…近年「大企業」の不祥事や内紛、経営難といった「失敗」が多発している。こうした「失敗」の根底にあるものは何か。著者は、それが単なる戦略上の誤りや顧客ニーズの読み違いではなく、「巨体」であるがゆえの病、すなわち、マクロで見れば20世紀から続く「大企業時代」の終焉ではないかと指摘する。

『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』
(井手直行/著)

近年日本でもクラフトビール(職人がつくるこだわりのビール)市場が盛り上がりを見せている。なかでも、11年連続で増収増益を達成するなど、人気、知名度とも非常に高いのが看板商品「よなよなエール」を擁するヤッホーブルーイング社だ。

『選択と捨象—「会社の寿命10年」時代の企業進化論』
(冨山和彦/著)

「選択と捨象(しゃしょう)」とは、単に「集中」するだけでなく、選ばなかった事業や機能を「捨てる」ことを意味する。産業再生機構を経て経営共創基盤(IGPI)CEOとして企業再生、コンサルティングの現場に携わり続ける著者 冨山和彦氏は、タイトル通り、選ぶことより「捨てる」ことの方が断然重要であると説く。

『小山昇の失敗は蜜の味—デキる社長の失敗術』
(小山昇/著)

誰もが「失敗から学ぶ」ことは大切だとわかっていながら、なかなか実行は難しい。ましてや大きな損害があったりすると、失敗を直視したくないし言いたくもないのが人情だ。しかし株式会社武蔵野 社長の小山昇氏は、数多くの失敗を文字通り糧として、優良企業をつくりあげた。本書はそんなの失敗の数々を余さず語った一冊である。

『HARD THINGS(ハード・シングス)』
(ベン・ホロウィッツ/著)

シリコンバレーの立志伝中の人物でありベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツ氏が、起業家として経験したハード・シングス(困難)は想像を絶する。前半ではその壮絶な体験が綴られたいわば”実践編”、後半ではそこから得た教訓が”理論編”として描かれ、起業家・リーダーに圧倒的説得力を持つ一冊となっている。

『未来をつくる起業家~日本発スタートアップの失敗と成功20ストーリー』
(ケイシー・ウォール/著)

大型の資金調達や上場がメディアを賑わし、ベンチャー(スタートアップ)業界が活気づいているが、Softbank 孫正義氏のようなビッグネームではなく、より身近でリアリティのある起業ストーリーは、実はあまり世に出ていない。そこで、本書では、アメリカ人ヘッドハンターが、日本のIT起業家20人のストーリーに迫っている。