地政学

『富国と強兵 地政経済学序説』
(中野剛志/著)

21世紀に入り、リーマン・ショックやユーロ危機、ロシアのクリミア侵攻、中国の野心的行動、イギリスのEU離脱、トランプ大統領の就任など、世界の政治経済分野で予測不可能な事態が多発している。これは、冷戦終結以来アメリカが中心となって推進してきた自由主義的グローバリズムのほころびと捉えることもでき、こうした事象を俯瞰的に理解するための新たな社会科学が、本書で提唱される「地政経済学」だ。

『地政学で読む世界覇権 2030』
(ピーター・ゼイハン/著)

なぜアメリカは超大国となれたのか?2030年まで、そしてその後の世界はどうなるのか?こうした疑問に答えるのが「地政学」だ。地政学は国土や資源などの条件から世界情勢を読み解くもので、地政学の専門家にして「影のCIA」と称される情報機関ストラトフォーの元幹部である著者によれば、今後アメリカはさらに力を増し”独り勝ち”する。

『データで読み解く中国の未来―中国脅威論は本当か』
(川島 博之/著)

南沙諸島の埋め立て、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の設立など、近年中国を巡る動きが目まぐるしい。また、中国の貿易輸出額はこの十数年で約8倍に成長し、2013年に世界一となった。中国は成長を続け”米中二強”時代が訪れるのか、あるいはバブルが崩壊してしまうのか、本書はそれらをデータから丹念に読み込み、中国の未来を冷静に予測した一冊だ。

『China 2049』
(マイケル・ピルズベリー/著)

今後50年、100年の国際政治においては、米国が覇権を保ち続けるとも、中国やインドが台頭するとも言われている。しかし、中国はそんな風には考えていない。すなわち、100年越しの「中国主導の世界秩序」回復を狙っているのだ。その時期は2049年、共産党100周年記念の年であり、そのためのプランは着実に実行されてきたという。

『欧州解体』
(ロジャー・ブートル/著)

ギリシャの債務危機・ユーロ離脱問題、移民・難民問題、スコットランドのイギリスからの独立を問う住民投票など、近年EU(欧州連合)と国家をめぐる議論が噴出している。そうした中、EUは「歴史的役割を終えたのではないか」と囁かれることさえある。では、そもそもEUは何を目指し、何が問題になっているのだろうか。

推薦者 渡邉英二
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『100年予測』
(ジョージ・フリードマン/著)

本書は地政学上の観点から、100年後の世界を予測しようという大胆な試みを行った一冊である。その予測をひとことで表すならば、「21世紀こそがアメリカの時代になる」ということになる。なぜアメリカの時代の幕明けなのか。著者のジョージ・フリードマンは大学で政治学の教鞭を執りながら、情報機関「ストラトフォー」を立ち上げた人物。