企業ノンフィクション

『軌道―福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』
(松本創/著)

2005年4月に発生し、乗客と運転士107名が死亡、562人が重軽傷を負う未曽有の惨事となったJR福知山線脱線事故。本書は、被害者感情や責任追及の思いを封印し、異例とも言える加害企業との共同検証を呼びかけた一人の遺族の 13年間の「軌道」を描いたノンフィクションだ。

推薦者 渡邉英二
顔画像

『しんがり 山一證券 最後の12人』
(清武英利/著)

本書はかつて四大証券会社の一角を占め、巨額の不正会計事件ののち破綻に至った山一證券の清算業務を遂行し、その最期を見届けた12人の社員たちのドキュメンタリーである。幹部たちも次々と逃げ出す状況のなか、彼らはなぜこのような「貧乏くじ」と言える仕事を引き受けたのか。

『会社が消えた日―三洋電機10万人のそれから』
(大西康之/著)

日本を代表する家電メーカーであった三洋電機はグローバルな競争の中、主力事業が切り売りされ本体はパナソニックが買収、2011年、上場廃止となり、サンヨーブランドも消えた。グローバル化の時代に同族経営が行き詰まり、解体されていくプロセスに旧経営陣と10万人いた社員たちは、何を考え、人生の舵をどのように切ったのか。様々な立場の人々の人生を克明に描く。

推薦者 宮内義彦
顔画像

『カウントダウン・メルトダウン』
(船橋 洋一/著)

メルトダウンというまさに国家未曾有の危機であった、東日本大震災での福島第一原発事故。本書は東電、保安院、官僚、政治家、被災地、米国政府など関係者への緻密な取材と詳細なデータにもとづき、その実相を描いたノンフィクションである。