イノベーション

『繁栄のパラドクス―絶望を希望に変えるイノベーションの経済学』
(クレイトン・M クリステンセン他/著)

過去数十年間、豊かな国から途上国や貧困地域に多くの資源が投入されてきた。しかし、貧困にフォーカスし、足りない資源を投下するだけでは、長期的な繁栄は起こらない。これが「繁栄のパラドクス」である。長期的な繁栄が起こるためには、新たな市場を創造する「市場創造型イノベーション」が必要なのだという。

『コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす』
(オーデッド・シェンカー/著)

企業活動におけるイノベーションの重要性は誰もが理解しているはずだ。一方で「模倣(イミテーション)」となると、マイナスのイメージを持たれる方が多いのではないだろうか。だが、アップル、IBM、GE、ウォルマートなど、イノベーティブと思われている企業は、実は模倣の重要性を理解し、かつそれを戦略的に活用しているのだという。

『ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略』
(ロン・アドナー/著)

「ワイドレンズ」とは文字通り「広い視野」のこと。本書の主題であるイノベーションにおいては、技術革新と自社のみを見て視野狭窄に陥ることなく、製品を取り巻くエコシステム(生態系)全体に目を向けることだ。この視点が持てず、革新的な製品やサービスにもかかわらず失敗してしまった事例は数多いという。

『両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く』
(チャールズ・A・オライリーほか/著)

成熟した大企業や急成長企業が、市場変化やイノベーションに対応できず破綻・衰退に追い込まれた例は数多い。一方で変化に適応しながら成長を続ける企業もある。その明暗を分けるのが「両利きの経営」だ。両利きとは、成熟市場にある既存事業での競争(知の深化)と新規事業におけるイノベーション(知の探索)を両立させることを指す。

『「ごきぶりホイホイ」生みの親 大塚正富のヒット塾』
(廣田章光、日経ビジネススクール/編著)

大塚製薬で「オロナイン軟膏」「オロナミンC」、後にアース製薬に転じてからも「ごきぶりホイホイ」「アースノーマット」など数々の独創的ヒット商品の開発に携わった元アース製薬社長・大塚正富氏。80歳を超えた今なお、特別顧問として後進の指導にあたるほか、自ら興した会社で社長兼開発責任者を務める筋金入りのヒット・メーカーだ。

『創造と変革の技法―イノベーションを生み続ける5つの原則』
(堀 義人/著)

経営においては変化への対応が注目される。しかし、グロービス経営大学院学長の堀義人氏によれば、「創造と変革」の方法論は時代が変わろうとも不変であり、それは「可能性を信じ、志を立てる」「人を巻き込み、組織をつくる」「勝ち続ける戦略を構築し、実行する」「変化に適応し、自ら変革し続ける」「トップの器を大きくし続ける」の5つである。

『デザイン思考の先を行くもの』
(各務太郎/著)

近年、日本でもデザイン思考を始め、数多くのイノベーション創出のための発想法が紹介されているが、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)のように世界を変えてしまうような企業や事業はなかなか出てこない。こうした企業に共通するのは、実は個人の「見立てる力」から生まれたビジョン先行型企業という点である。

『孤独―ひとりのときに、人は磨かれる』
(榎本 博明/著)

SNSやコラボレーション、オープン・イノベーションなど、「つながる」ことに価値があるのはいうまでもないことだが、逆に創造性における「孤独」の価値も見直され始めている。「最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる」(エジソン)など、過去の偉大なクリエイターたちが孤独の価値に言及したコメントも多い。

『構想力の方法論』
(紺野登、野中郁次郎/著)

日本人は大きな構想を描いたり、イノベーションを起こすのが苦手であるとよく言われる。しかし複雑性を増す時代背景のなか、自ら未来を描き形にしていく構想力への社会的要請は高まっている。しかも今までのように政府や大企業だけが構想を描くことには限界があり、今後は、一地域や個人などにも大きな構想を描く力が求められているのだ。

『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』
(トーマス・ラッポルト/著)

シリコンバレーを代表する起業家・投資家ピーター・ティール。世界最大規模の決済プラットフォーム・ペイパルの創業者にして、投資家としてもフェイスブックの初の外部投資家を皮切りに、リンクトイン、ヤマー、イェルプなどに出資、巨額のリターンを得た人物である。著書『ゼロ・トゥ・ワン』によって日本でもかなり知られるようになった。