イノベーション

『戦略の創造学―ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』(山脇秀樹/著)

経営に携わる方であれば、経営学者ピーター・ドラッカーのマネジメント論、マイケル・ポーターの競争戦略論、近年注目を浴びるデザイン思考について、それぞれ別個に触れたことがあるかもしれない。本書は、これらを別々に論じるのではなく、3つの思考を組み合わせ、具体的な企業戦略に結びつけるまでを一貫して説いた経営書だ。

『Pitch ピッチ 世界を変える提案のメソッド』
(Open Network Lab/著)

「エレベーター・ピッチ」という言葉をご存じだろうか。スタートアップ企業が多忙な投資家から投資を受けるために(エレベーターに乗っている間程度の)短時間で行うプレゼン(ピッチ)のことで、従来の会議室で時間をかけるプレゼンとは異なり、時間や場所、相手の予備知識を問わず、「その場で相手の決断を引き出す」ことをゴールとしている。

『Unlocking Creativity チームの創造力を解き放つ最強の戦略』
(マイケル・A・ロベルト/著)

イノベーションや創造性の発揮は、いまや一部の個人や企業だけが目指すべきものではなくなっている。しかし、日本だけでなく海外でも、多くの企業や組織にクリエイティブな発想を阻害する6つの「思い込み」が存在するという。それは「過程」「基準」「予測」「構造」「集中」「反論」に関するものだ。

『感性思考―デザインスクールで学ぶ MBAより論理思考より大切なスキル』(佐々木康裕/著)

変化の激しい現代のビジネス環境においては、ある時点の「正解」が数年、数カ月単位で「正解」でなくなることも多い。従来の論理的思考や戦略思考は「正解」にたどり着くためのものであるため、近年ビジネエリートの間でアートやデザイン思考といった右脳的思考の需要が高まっている。

『アマゾンのように考える』
(ジョン・ロスマン/著)

GAFAと呼ばれるグーグル、アマゾン、Facebook、アップルという巨大 IT企業は、今もイノベーションを起こし続けている。中でもあらゆるビジネスモデルを駆使し、成長を続けているのがアマゾンだ。創業者ジェフ・ベゾスは、創業当初の活力を持つ企業を Day1、停滞期に入りいずれ衰退を迎える企業を Day2と呼ぶ。

『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』
(佐宗 邦威/著)

日本企業のイノベーション不足はよく指摘されるところだが、実は近年ではスタートアップ企業だけでなく、大企業の中からもイノベーションの萌芽が見え始めているという。そうしたイノベーション活動の起点となり、不可欠な原動力となるのが、自らの熱い想い=妄想であると著者はいう。

『QRコードの奇跡―モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ』
(小川 進/著)

様々な場所で、独自な模様の「QRコード」を誰もが一度は目にしたことがあるはずだ。今や世界中で使われ、中国などではスマホ決済の主流となりつつある技術だ。今後も普及が進むであろう QRコードは、実はトヨタグループの中核企業で、自動車部品業界最大手のデンソーが 1994年に開発し、日本発国際標準となった稀有なイノベーションである。

『清華大生が見た 最先端社会、中国のリアル』
(夏目英男/著)

今や世界第二位の GDPを誇り、AIなど最先端テクノロジー分野でも存在感を増す中国。それだけではなく、ECやモバイル決済、アプリによる配車サービスやシェアサイクル、フードデリバリーなどの普及でも大きく世界に先行している。本書はそんな中国の若者のリアルな「今」を、中国生活 19年目で自身も20代の著者が詳しく解説した一冊だ。

『市場を変えろ―既存産業で奇跡を起こす経営戦略』
(永井俊輔/著)

「レガシーマーケット」というと、旧態依然とした衰退産業、といった負のイメージが思い浮かぶ方も多いはずだ。しかし見方を変えると、そこで生き残ってきたレガシー企業には既存顧客や金融機関とのリレーション、技術、長年の成功や失敗のノウハウなど様々なアセット(資産)がある。これらは実はイノベーションを起こすための強力な武器だ。

『繁栄のパラドクス―絶望を希望に変えるイノベーションの経済学』
(クレイトン・M クリステンセン他/著)

過去数十年間、豊かな国から途上国や貧困地域に多くの資源が投入されてきた。しかし、貧困にフォーカスし、足りない資源を投下するだけでは、長期的な繁栄は起こらない。これが「繁栄のパラドクス」である。長期的な繁栄が起こるためには、新たな市場を創造する「市場創造型イノベーション」が必要なのだという。