- 著者プロフィール
序章 自信が生まれる瞬間を科学する
第1章 自分は「この瞬間」に見えてくる
第2章 知識は「この瞬間」に身につく
第3章 結果は「この瞬間」についてくる
第4章 お金は「この瞬間」に活きる
第5章 脳は「この瞬間」に育つ
第6章 伸びる空気は「この瞬間」に生まれる
第7章 人生は「この瞬間」に楽しくなる
終章 日本は「どの瞬間」に伸びるのか
おわりに
東京大学名誉教授。開成中学校・高等学校校長。シックハウス症候群、化学物質過敏症に関する研究の世界的第一人者として知られる。1947年疎開先・千葉県市川市の母の実家で出生。1967年開成高等学校を卒業。1971年東京大学工学部化学工学科を卒業。1971‐1974年日本ユニバック株式会社にシステムエンジニアとして勤務。激務のかたわら、週15時間英語の勉強に打ち込む。1974年水俣病患者を写したユージン・スミスの写真に衝撃を受け、化学工学を勉強すべく、東京大学大学院工学系研究科の修士課程・博士課程に進学。
書評レビュー
自分が大きく「成長」するために必要な「自信」
本書は、ハーバード大学で「ベストティーチャー」に選ばれた経験をもち、現在は開成学園の校長を務めるなど、人材育成・能力開発の専門家として活躍する著者が「自信を手に入れるための生き方」を紹介した一冊です。
著者は、開成学園、東京大学、そしてハーバード大学といった、いわゆるエリートを輩出することで有名な学校で教鞭をとった経験のある人物です。
教育者として数え切れないほどの生徒を見てきた著者は、人が大きく成長するために必要なものを誰よりも理解していました。
それは、自分が「伸びる」と信じられるかどうか、つまり、『「自信」をもてるかどうか』であると著者は語っています。
本書では、著者の長年の教育者としての知見を活かしながら、「自信」を生み出すメカニズムや、「自信」を手に入れるための習慣などが分かりやすく紹介されています。
「自分らしさ」にこだわらない
ふとした時に自分の置かれている状況を振り返った際に、現状と「自分らしさの発揮」とのギャップに、もどかしさを感じる方も多いのではないでしょうか。そして、「自分らしさ」とは一体何なのかを考えこんでしまうこともしばしば…。
これに対して、著者は「自分らしさ」にはあまりこだわらなくてもよいと解説しています。
では、すべての方々がこのように「自信」を持てるかといえば、実際には「自信」を持てない方もいらっしゃるでしょう。
著者は、そんな時でも、「自信」を持てないことを否定するのではなく、そんな自分を受け入れ、マイペースで生きることも一つの生き方だと解説しています。
まとめと感想
「自信」を得るためには、やはり自分の内面を知る必要がありますが、本書ではそのための方法も具体的な事例を用いながら解説されています。
他にも、時間が限られた中で効率を上げる学習方法や、日本人をクリエイティブにする方法など、幅広い観点からビジネスパーソンの成長を促進する方法が紹介されているのが本書の特徴となっています。
『一緒にビジネスをしたいのはあふれ出る「自信」をもった人間だ』というのは多くのグローバルリーダーから聞かれる言葉です。長年教師として多くの生徒を見てきた著者ならではの考え方が学べる一冊ですので、ぜひ手にとってみてください。
新刊ビジネス書を「要約」でチェックできるプレミアム版も人気です
