書評『フセンで考えるとうまくいく』
平本 あきお/著)

  • 目次
  • 著者プロフィール
プロローグ フセンがあれば何でもできる
PART1 頭と心をスッキリさせる [フセン術・整理編] PART2 本当の自分の想いを知る [フセン術・発見編] PART3 周りの人を味方につける [フセン術・協力編] PART4 自分らしいやり方を探す [フセン術・計画編] PART5 心のブレーキをはずす [フセン術・行動編]
著者:平本 あきお
メンタルコーチ/株式会社チームフロー代表取締役。
東京大学大学院 教育学研究科(臨床心理)修士課程修了後、病院での心理カウンセラーや福祉系専門学校の心理学講師を務める。

1995年の阪神淡路大震災で両親を亡くし、その後に渡米、米国アドラー心理学専門大学院(Adler School of professional Psychology) で カウンセリング心理学修士課程を修了する。
アメリカでは、小学校や州立刑務所、精神科デイケアなどに、コーチングを初めて導入するとともに、500種類以上の心理学やボディワーク、瞑想を習得後、数々の手法を統合して独自の手法を構築する。

2001年に日本帰国。北京五輪・金メダリストを2年半サポートするほか、早稲田大学ラグビー部中竹竜二元監督(2年連続大学選手権優勝)、メジャーリーガーといったトップアスリートに限らず、有名俳優や著名人、経営者、ビジネスパーソン、学生へのコーチング&研修は3万人を超える。

また、世界最高水準の「プロコーチ養成スクール」主宰。「個人コーチング」「平本塾」は100人以上が予約待ち、セミナーや合宿は常に受付当日に満員でキャンセル待ちになるなど、大人気を博している。
さらに、「平本あきおコーチングLIVE」は、毎月赤坂と全国各地で満員御礼の人気イベントとして定着し、無料配信中の「平本あきお動画」も大好評で、講演や雑誌、TVなど、メディアにも数多く登場している。
好きなものは、新鮮な生野菜と玄米、軽井沢のカフェ、箱根のドライブ、源泉かけ流し露天の寝湯、東向きの部屋で朝陽が顔にあたって目覚めること。
著書に、『成功するのに目標はいらない! 』(こう書房)、『五感で磨くコミュニケーション』(日経文庫)、『勝手にモチベーション』(KKロングセラーズ)、『人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方』(大和出版)などがある。

◎平本あきおFacebook https://www.facebook.com/akio.hiramoto
◎平本あきお公式ブログ http://ameblo.jp/hiramotoakio/

書評レビュー

フセンがもたらす思考整理術

本書は、トップアスリートをはじめとする著名人のメンタルコーチとして活躍中の平本あきお氏による、「フセンを用いた思考整理術」を解説した一冊です。

著者である平本氏は、柔道金メダリスト、メジャーリーガー、早稲田大学ラグビー部監督といったトップアスリートから経営者まで、幅広いジャンルにおいてメンタルコーチとして活躍している人物です。

コーチング・研修実績は3万人を超え、TVやメディアにおいても精力的に活動されている人物でもあります。そんな売れっ子メンタルコーチである著者のコーチング手法は、「フセンで考えること」が特徴になっています。

著者は、フセンを使った思考整理術が大きな成果を発揮する理由を、以下の6つとしています。

①誰でもすぐに始められる
②モヤモヤした状態のままで始められる
③ワンフレーズで書き出しやすい
④はがして動かせる
⑤簡単に差し替えたり、移動したり、捨てたりできる
⑥カラフルで感情を揺さぶってくれる

私たちは、思考を整理する際に、どうしても自分の頭の中で解決をしようとしがちです。

しかし、それでは、思考が堂々巡りになってしまうため、フセンを用いることで、自身の思考をアウトプットすることが可能となるのです。

これにより、「自分が本当に何をすべきなのか」、「何がボトルネックになっているのか」が「可視化」されます。この「アウトプット」と「可視化」は、思考整理においてとても重要と言われています。

また、これにより、例えば、ビジネスシーンにおいては、共同で進めているプロジェクトにおいて、チームメンバーそれぞれが抱えている課題やタスクを共有することも可能となり、円滑にプロジェクトを進めることができるようになります。

優先順位を決めて、本当に今やるべきことを明確にする

私たちは、ビジネスシーンにおいて、「やりたいこと・やらなければならないこと」がたくさんあるとき、「どれからやればいいのかわからない」、「何をやるのが一番効果的なのかわからない」となってしまいがちです。

その結果、いたずらに時間がたち、焦燥感だけが残り、余裕をなくしてしまう、そんな経験を持つビジネスパーソンの皆さんも少なくないのではないでしょうか。

これに対する解決策として、著者はこう述べています。

『こういう状況で効果的なのが、優先順位を決めることです。「①やらない、②任せる、③先送り、④やる」をフセンで考えるとうまくいきます。』

詳細は本書に譲りますが、その際の思考整理フローも、併せて簡単にご紹介しておきます。

①まず自分が気になっていることを、フセンに洗いざらい書き出す。

②次に紙を1枚用意して、そこに「やらない」「任せる」「先送り」の3つの枠を作る。

③さらに書き出したフセンを1枚ずつ見ながら、「やらない」から順に貼っていく。

④そして、最後に残ったものが、あなたが今「自分でやるもの」となります。さらに、この業務を細分化し、他者に任せることができるものは「任せる」に回す。

なんでも自分で抱え込んでしまうと、任されたタスクが中途半端に終わり、結果として周囲の人に迷惑をかけてしまうことに繋がりかねません。そんな時には、本書で紹介されているように、「任せる」ことも、とても重要なテクニックになります。

まとめと感想

本書では、今回ご紹介した内容のほかに、「整理」、「発見」、「協力」、「計画」、「行動」に分けて、フセンを利用した思考整理術が解説されています。

また、本書は実際に著者がコーチングで使用しているワークシートも紹介するなど、今日からでも始められる実践的な内容となっています。

メモを使った思考整理術を解説した「0秒思考」にもあるように、やはり思考のアウトプットはビジネスシーンにおいて非常に重要なスキルと言えますので、本書はビジネスパーソンの皆さんにも参考となる一冊だと思います。

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