書評『45歳から5億円を稼ぐ勉強法』
(植田統/著)

  • 目次
  • 著者プロフィール
はじめに
プロローグ――45歳が直面する現実
第1章 45歳から練り直す人生戦略
第2章 45歳から5億円を稼ぐために
第3章 70歳まで現役を続けるための5つの発想転換
第4章 私が司法試験に一発合格できた3つのポイント
第5章 勉強が続かない5つの理由
第6章 5億円への勉強法10か条
第7章 最後までやり切るための時間術5か条
おわりに
著者:植田統
弁護士、国際経営コンサルタント。1957年生まれ。1981年、東京大学法学部卒業。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行し、ダートマス大学MBA留学を経て、外資系経営コンサルティング会社に転職。その後、法律データベース会社レクシスネクシス・ジャパンの代表取締役を務めていた48歳のとき、ロースクールが夜間でも通えることを知り、一念発起して入学する。社長業をこなしながら勉強し、卒業時にはアリックスパートナーズに勤務。コンサルティング先の会社が民事再生を申し立てるなか、司法試験を受験し、一発で合格した。その後もコンサルタントを続けたが、54歳にして弁護士として独立。独立2年目にして年収は3000万円を突破した。2012年に名古屋商科大学大学院教授に就任し、社会人学生に経営戦略を講義している。
著書に『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』、『人生に悔いを残さない45歳からの仕事術』(いずれも日本経済新聞出版社)、『40代を後悔しない仕事のルール41』(PHP研究所)、『残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術』(ダイヤモンド社)などがある。

書評レビュー

なぜ45歳からの稼ぎ方戦略が必要なのか

本書は、50歳を超えてから弁護士として独立した著者が、45歳からの稼ぎ方戦略を解説した一冊。著者は外資系企業日本法人代表として活躍し、現在は弁護士、国際経営コンサルタントとして活躍する植田統氏。

本書で推奨されているのは、70歳まで現役を続け、45歳からの25年間で5億円、つまり年収2,000万を稼ぎ続けることです。

どうやればそんなことができるのでしょうか?また、そもそもなぜ45歳なのでしょうか?著者は、「会社でのキャリアの終着点」が見えてくるのが45歳であり、同時に、その後の人生のターニングポイントでもあることを理由に挙げます。

外資系であれば、例えCEO職でも途端に転職は厳しくなり、日系企業でも45歳までに部長になれているかどうかが、一つの分岐点といわれます。

著者は45歳のとき、レクシスネクシスという法律データベースの会社の日本法人社長を務めていました。法学部の方や法律関係の職に就いている方ならご存知かと思いますが、判例などのDBでは世界市場でも一、二位を争う外資系企業です。

順風満帆のキャリアのようですが、著者もキャリアの危機を感じて、先んじて動いたことがその成功要因だったと語っています。そして48歳で一念発起してロースクールに入学、最短の二年間で一発合格を果たし、二年目で年収3,000万円に到達したといいます。

本書では45歳から年収2,000万円以上を目指すキャリア戦略と、その勉強法が語られていますが、詳細は本書に譲りますが、稼ぎ続けるキャリアには以下の3つがあることが、多くの実例をあげて示されています。

・取締役就任モデル
・資格取得モデル
・起業モデル

45歳からの勉強法とは

そして勉強法について、まず著者は45歳からの勉強法は、18歳までの勉強と「目的」がまったく異なると語ります。

「現役を続けるために何を勉強すべきかをまず考える。その答えが見つかったら、いかに社会で評価される知識を素早く獲得するかを考える。本を最初から最後まで読んで暗記することはしない。自分の必要な者だけつまみ食いして終わり。あとはそれをいかに自分の仕事に役立てるか、そうしてどれだけ稼ぐかを考える。」

そして具体的な勉強法が解説されていきますが、この書評ではその一つである「勉強戦略を立てる」というポイントをご紹介します。

勉強戦略を立てる

著者は時間が限られている中で結果を出すには、事業と同じで、そこには戦略がなければならないと説き、その骨子を以下のようにあらわしています。

「外部環境分析+競合分析→自分の強み・弱みの理解→勉強戦略の構築」

まず外部環境の分析ですが、これは対象の資格試験ではどんな能力がテストされているのか、試験制度はどう変遷しているのかなど。そして、競合環境とは、ライバルたちがどれぐらいいるのか、一日何時間程度勉強しているのかなどの情報収集の徹底です。

そのうえで、自分の強みと弱み(どの分野が得意で、どの分野の理解が浅いのか)を把握し、どの科目にどれくらいの勉強時間を投入するのか、そもそも何年での合格を目指すのかなどを戦略として落としていくことを薦めています。

まとめと感想

本書ではまた、勉強が続かない理由、そもそも何を勉強することして選ぶのか、など非常に実践的なアドバイスが書かれています。単に資格取得を目指すための勉強法ではなく、45歳から稼ぎ続けるという目的ありきなので、生々く実践的なものとなっています。

本書の読者ターゲットである45歳以上のキャリアを考える方だけでなく、多忙な中何らかの勉強をする必要がある方、キャリアチェンジを考える方にもおすすめできる一冊です。

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