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 2014、2015と2年連続世界販売台数世界一、2016年3月期売上高(28.4兆円)、純利益(2.3兆円)ともに日本のトップを独走するトヨタ自動車。この特集ではそんなトヨタの強さの本質に迫った5冊の書籍をを紹介しています。それぞれ、トヨタの5S(整理整頓・清掃・清潔・躾)や人材育成、かんばん(ジャストインタイム)方式、カイゼンなど、「トヨタ式」として世に知られる組織力の本質に迫っています。
特集一覧

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トヨタのカタ(1)『トヨタのカタ 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン』(マイク・ローザー/著):
 本書では、「トヨタ生産方式」を支える基本動作、すなわちカタ(型)を明らかにしています。「カイゼン(改善)」「なぜ5回」など、トヨタ独自のツールや原則に関する情報はあふれていますが、それらを取り入れても、一時的な成功にとどまったりすることも多いもの。長年欧米企業にトヨタ生産方式の導入を指導してきた著者によれば、それは、表面だけ真似ても「カタ」が身につくまでに至っていないからです。

 本書で解説されるトヨタのカタとは、それらのツールを機能させる前提となり、改善し続ける組織をつくるためのもの。本書では、現場レベルから戦略レベルまで適用される「改善のカタ」、そのカタを組織に浸透させる「コーチングのカタ」を取り上げ、トヨタのビジョンや他組織への応用も含め、余すところなく解説しています。長期的に圧倒的な差別化を生み出したい経営者はもちろん、マネジメントや生産性、日本型イノベーションに興味関心がある方には多くの示唆がある一冊です。>>要約を読む
 

トヨタの原価(2)『世界No.1の利益を生みだす トヨタの原価』(堀切俊雄/著):
 コスト削減活動がなかなか定着しない会社も多い中、リーマンショックや円高を乗り越えて過去最高益を連続更新するなど、トヨタでは経営から現場まで、強烈なコスト管理意識が根付いています。本書ではそんなトヨタの「原価」にフォーカスし、トヨタ経営の本質に迫ります。

 トヨタは現場での「ムダ取り」も有名ですが、「利益は製品計画の段階ですべて決まる」と言わるほど、「原価計画」にこだわっているといいます。それは、量産段階での「ムダ取りには」自ずと限界があることを理解しているからです。

 本書では、原価低減プロセスの基礎となる「商品別の原価」の追求や、「利益をあげない行動は『仕事』ではない」というトヨタの哲学まで解説。実際の現場やオフィスワークへ導入プロセスまで詳しく解説されています。一読すれば、こうした考え方が製造業のみならず、ホワイトカラーの生産性向上のヒントにも溢れていることに気づくはずです。>>要約を読む
 

深く、速く、考える(3)『深く、速く、考える。』(稲垣公夫/著):
 グローバルな人材競争と人工知能などの進化により、今後どの分野でも、ビジネスパーソンには「深い思考」、すなわち表面ではなく、本質を素早く見極める力が求められています。なぜなら、どんな専門的な仕事でも、定型的な「浅い思考」では機械で代替可能だからです。本書はそのための「深速思考」(=深く速く考える思考)を解説した一冊。

「深速思考」は、もともとはトヨタ経営に精通した著者が、トヨタのエンジニア向けの研修で教えていたもので、あるトヨタ社員曰く、トヨタ社員でも身に付けるまでに 5年はかかるハイレベルなものだという感想を述べたといいます。「一生モノの思考力」を求める方はぜひご一読ください。 >>要約を読む
 

トヨタの片付け(4)『トヨタの片づけ』(OJTソリューションズ/著):
 トヨタ歴40年以上のトヨタマンがそのノウハウを活かしトレーナーとして活躍する OJTソリューションズ。本書ではあらゆる業界で改善効果を上げてきた「トヨタの片づけ」テクニックを解説した一冊。「トヨタの片づけ」は「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾」がベースになっており、本書でも強調されている通り、生産管理や工場現場だけでなくあらゆる業種業態に応用できる考え方です。

 オフィスワークというと、どうしても「情報」の整理に目を向けがちですが、物理的なモノの整理も非常に重要です。なぜなら本書でも説明されている通り、モノを持つことはあらゆる「コスト」につながるからです。

 本書においては、整理整頓の本当の意義から具体的な手法までがわかりやすく解説され、「片づけ」についてあまり意識したことがない方から、「片づけ本」を何冊か読んだことがあるような方まで参考にできるはずです。また、「ムダは宝の山」「モノを持つことはコスト」「人を責めるな仕組みを責めろ」など、トヨタに伝わる名言も多く掲載しており、仕事や職場の効率アップに直接役立つ内容となっています。>>要約を読む
 

トヨタの育て方(5)『トヨタの育て方』(OJTソリューションズ/著):
 トヨタの現場ノウハウのエッセンスを伝えるコンサルティング会社 OJTソリューションズが、トヨタの「人材育成」に対する考え方をまとめた一冊。トヨタ式経営といえば「カイゼン」などが特によく知られていますが、本書では、トヨタのそもそもその原点は「人を育てる力」にあることが明らかにされています。

 特に現場からのボトムアップに主眼を置いた人を育てる言葉とノウハウが、「考え方」「教え方」「コミュニケーション」等の項目で平易に説かれ、「ものづくり」企業である前に「ひとづくり」企業であるというトヨタの強みの源泉が理解できる内容となっています。>>要約を読む
 

 いかがでしたでしょうか。それぞれ描き方は違えど、トヨタの強さの秘訣が「人」そのものであること、そして強い人材を育成する仕組みが他社で真似できないほど強靭であることがわかるはずです。ぜひ経営や職場、日々の働き方に取り入れてみてください。