特集一覧
※書籍画像クリックで記事ページへジャンプします
(1)量子力学が語る世界像 ―重なり合う複数の過去と未来(和田純夫/著):
「量子力学」は、原子、電子などミクロの世界の研究に端を発した力学分野。である。そこで発見されたそれまでの物理常識とは異なる物質のふるまいは、相対性理論とともに現代物理学の重要な基礎となっています。
本書では、難解と思われがちな量子力学の考え方と応用を、「多世界解釈」をベースにわかりやすく解説。科学に興味がある方だけでなく、思想哲学にも大いに示唆がある内容です。
>>要約を読む
(2)『アフォーダンス 新しい認知の理論』(佐々木正人/著):
約半世紀前、心理学者ジェームス・ギブソン氏が新たな認知理論「アフォーダンス」を提唱し、現在、その理論は現在の人工知能研究においても重要な概念となっています。
本書では、日本におけるアフォーダンス研究の第一人者 佐々木正人氏が、人工知能からデザインにまで応用される「アフォーダンス」理論をわかりやすく解説。人間は、自己と自己をとりまく環境をどのように認識するのか、という深遠なテーマに挑む「アフォーダンス」理論は、人間観や世界観にも新鮮な気付きをもたらしてくれます。
>>要約を読む
(3)『流れとかたち―万物のデザインを決める新たな物理法則』(エイドリアン・ベジャン/著):
デューク大学特別教授で熱力学の第一人者である著者が発見した「万物のデザインを支配する物理法則」である「コンストラクタル法則」。
「コンストラクタル法則」とは、川の流れから稲妻の形状、工業製品、社会制度、情報、教育に至るまで、生物/無生物を問わず、すべては「流動系」であり、その進化には一定の法則があるというものです。本書ではこの法則が、生命や地球、さらには未来予測にまで応用されています。マクロな視野と哲学的な思索を与える、ビジネスパーソンにとって示唆の多い一冊です。
>>要約を読む
(4)『ソーシャル物理学 ―「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』(アレックス・ペントランド/著):
MIT(マサチューセッツ工科大学)教授でビッグデータ研究の第一人者として知られる著者が、ビッグデータを駆使して、人々の頭のなかにあるアイデアの流れ、人間行動の法則を明らかにする「社会(ソーシャル)物理学」。
組織のパフォーマンスを決めるのは、団結力やモチベーションといった要素ではなく、参加者が集団内での「会話」に平等に参加しているかどうかが重要といった新たな知見が描かれ、生産性向上に関心を持つ個人と組織にとって示唆の多い内容となっています。
>>要約を読む
(5)『サブリミナル・マインド ―潜在的人間観のゆくえ』(下條 信輔/著):
近年、知覚心理学、社会心理学、行動科学などの多分野にわたる実験結果から、近代社会の大前提である「人間は自由意志で決断して行動する」という考えが覆されつつあります。
著者の下條信輔氏はカリフォルニア工科大学で教鞭をとる認知心理学の第一人者。個人の意識や認知、コミュニケーション、マーケティングなどのビジネス活動はもちろん、未来の「人間観」までを提示した骨太の一冊です。
>>要約を読む