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特集では、毎回旬のテーマやビジネスパーソンが押さえておくべきテーマにおける必読書をご紹介します。今回は人事・組織開発のプロフェッショナル、株式会社 人材研究所 代表取締役 曽和利光氏に「人と組織を伸ばすための必読書5冊」を伺いました。

選書コメント

toshimitsu sowa曽和利光(ソワ・トシミツ)< 株式会社人材研究所 代表取締役社長 >
組織人事コンサルタント。京都大学教育学部教育心理学科卒業。リクルート人事部ゼネラルマネジャー、ライフネット生命総務部長、オープンハウス組織開発本部長など人事・採用部門の責任者を歴任し、実務やコンサルティングを経験。2011年株式会社人材研究所設立。人事歴約20年、面接した人数は2万人以上。近著に『「できる人事」と「ダメ人事」の習慣』(アスカビジネス)、『就活後ろ倒しの衝撃』(東洋経済新報社)、実務DVD『人事採用「方法序説」』など

 

曽山哲人、金井壽宏
光文社
<要約を読む>

私は「人事は人事部員だけがやるものではなく、全ビジネスパーソンのミッション」と考えています。

特に経営者や管理者の仕事の半分は誰に何を任せるのか、どう教え、評価し、動機づけるか、等のまさに人事の仕事です。そう考え、今回の書籍は全てのビジネスパーソンにお勧め本です。

人事の難しさは、人と組織の「曖昧さ」「見えにくさ」と、一方での「とっつきやすさ(誰でも適当なことが言える)」にあると思います。このため、人事に携わる人は、常に自分の見立てや判断に自信がなかなか持てず、迷いながら経営者や現場リーダーからの強い介入に対峙せねばなりません。

出口治明/祥伝社
<要約を読む>

そんな迷える人事担当者の皆様の「武器」となり、自信を持って問題に対処できるようになれる本です。

『クリエイティブ人事』は、今をときめく人事のスーパースター曽山さんの著書で、人事の最前線の具体的な取組み及びその裏にある試行錯誤や苦労が学べ、勇気づけられます。

『仕事に効く教養としての「世界史」』は、以前の私の上司ライフネット出口さんの著書で、人と組織のケーススタディの宝庫、歴史が学べます。

人間はそんなに変わっていません。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、まさに現代の賢者、出口さんの語る歴史は示唆に富みます。

『社会心理学講義』と『サブリミナル・マインド』、『データの見えざる手』は、実は似た観点からお勧めしました。

小坂井敏晶/ 筑摩書房
<要約を読む>

サブリミナル・マインド

下條信輔/ 中央公論新社
<要約を読む>

データの見えざる手

矢野和男/草思社
<要約を読む>

 

 

 

 

 

 

人事の方は人間中心主義的にものを考え、実態以上に個人の「意思の力」「精神の力」などを重視する方が多いように思うのですが、しかし人間は実はかなり弱いもので、肉体の持つ特性や、自分を取り囲む環境構造などの外部要因の影響を大きく受けるという事実と、その法則についての知見が豊富に書かれています。

人事課題を個々人に還元し過ぎず、フラットに組織を見ることができるために必須の知識と思います。

曽山さんの著書以外はいわゆる人事本ではありませんが、人事の「武器」としては必ず役立つ本だと思いますので是非一度手に取ってみてください。(曽和利光)