
『失敗の本質』
<要約を読む>
(1)『失敗の本質』野中郁次郎ほか/著:
太平洋戦争時の日本軍の「組織的失敗」を組織論的アプローチにより分析、現代の組織に活かすためのエッセンスを抽出した古典的名著です。戦略、戦術、組織、ロジスティクス、情報共有などから多面的に「失敗の本質」が明らかにされていきます。
近代的な組織であったはずの日本軍が、非合理的な意思決定を重ねていく様子は、現代の会社組織に生きるビジネスパーソンにも多くの示唆があるはず。1984年の初版から読み継がれ、今も多くの経営者を引き付ける必読の一冊です。

『林原家』
<要約を読む>
(2)『林原家—同族経営への警鐘』林原健/著:
2011年に経営破綻した岡山の名門企業・林原。林原はなぜ、巨額の粉飾決算に手を染め、倒産してしまったのか。その原因の根底には、経営者兄弟の関係性、さらには林原家の特異性があります。
本書では林原家のルーツから家族の関係、そして経営危機が発覚してから倒産へ至る道も生々しく描かれています。同族企業のみならず、組織を率いるにあたっての教訓に満ちています。

『社長失格』
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(3)『社長失格—ぼくの会社がつぶれた理由』板倉雄一郎/著:
90年代なかばの第一次ネットバブルの頃、画期的なインターネット広告事業「ハイパーシステム」で一躍脚光を浴びたのが著者の板倉雄一郎氏です。しかしこの事業は先行投資負担と売り上げ不振などから、巨額の負債を抱えて自己破産に至りました。
当時の時代背景や株主、金融機関との確執、経営判断のミス、ブームの恩恵と弊害、そして著者の心中が余すところなく描かれ、経営と失敗の本質に迫った、手に汗握る生々しいドキュメンタリーです。

『しんがり 山一證券 最後の12人』
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(4)『しんがり——山一證券 最後の12人』清武英利/著:
企業経営における最大の「失敗」といえる経営破綻を迎えたかつての四大証券の一角「山一證券」。本書はその清算業務を最後まで遂行した12人の社員を追ったドキュメンタリーです。
失敗を真正面から捉え、どのように次へ生かしていくか、そのためには何を大切にすべきなのか。破綻までは会社の「傍流」とされた彼らの覚悟や当事者意識に、仕事や組織とは何かを強く考えさせられるはずです。

『失敗が教えてくれること』
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(5)『失敗がおしえてくれること』竹内薫/著:
個人や組織はなぜ失敗から目を背けてしまうのか?どうすれば失敗からリカバリーしてフィードバックのループを回すことができるのか?わかりやすい科学解説に定評がある理学博士の竹内薫氏が平易に解き明かしています。
「失敗からのフィードバック」こそが科学を進歩させてきたとして、NASA、地球温暖化など多数の科学事例と、脳や心の機能から失敗への対処を解説、日常の悩みから組織課題の解決にまで示唆がある内容となっています。