2021 12月

『東京藝大美術学部 究極の思考』
(増村岳史/著)

近年、ビジネス環境の不確実性が増し、データ分析やロジカルシンキングの限界が指摘されている。そうしたトレンドのなかで、アーティストやデザイナーの考え方をビジネスに取り入れようとする思考法である「デザイン思考」や「アート思考」、そして MFA(美術学修士)取得などが注目を集めている。

『「繊細さん」の4つの才能』
(コートニー・マルケサーニ/著)

HSP(Highly Sensitive Person:敏感気質)は、先天性の気質特徴を指す概念だ。近年日本では「繊細さん」とも呼ばれ知名度も上がってきているが、その敏感さや繊細さでストレスを感じてしまい、生きづらさを感じている方も多い。また、周囲の人もどう対応すればよいかわからず、軋轢が生じてしまうことも多いようだ。

『エフォートレス思考―努力を最小化して成果を最大化する』
(グレッグ・マキューン/著)

「全力で仕事に取り組んでいるのに、なぜか時間がない…」、そんな風に感じることはないだろうか。多くの現代人は、日々のタスクに追われ、それをこなすために全力を投じている。特に日本では「頑張ること」や「我慢」を美徳とする文化が根強く、楽をすることや休むことに抵抗を示す人も多い。

『イノベーションの再現性を高める 新規事業開発マネジメント―不確実性をコントロールする戦略・組織・実行』
(北嶋貴朗/著)

近年、経営環境の変化による本業消失やコロナ禍による危機など、企業規模を問わず新規事業やイノベーション創出が必要とされている。だが、そもそもすでに存在する企業内での新規事業開発においては、既存事業側からの反発や社内決裁の煩雑さ、調整事項の多さなど、スタートアップと異なる困難に直面することも多い。

『SWOT分析による戦国武将の成功と失敗』
(森岡健司/著)

先の見えない時代と言われる現代でも、歴史から学べることは数多い。それは、個人や組織の成功や失敗にはある程度共通のパターンがあるからだ。そこで本書では、企業戦略を分析するフレームワークである SWOT分析により、群雄割拠の戦国時代における経営者である戦国武将たちの生存戦略を分析。現代ビジネスにも活かせる知見を紐解いていく。

『Z世代マーケティングー世界を激変させるニューノーマル』
(ジェイソン・ドーシーほか/著)

Z世代(1996~2012年頃生まれた世代)という言葉を耳にすることが増えてきた。現在 10代~20代なかばの彼らは、生まれた時からPCやモバイル機器に囲まれ、ソーシャルメディアの台頭もあって環境問題などでも大きな存在感を示し始めている。ビジネス文脈でも、今後 20年の消費行動やビジネスの中心となっていく世代である。

『社長引退勧告~1年以内に次期後継者を決めなさい~』
(藤間秋男/著)

近年、事業承継・M&A市場が活況を呈している。その背景にあるのは、企業経営者の高齢化だ。2020年 12月時点で日本の会社社長の平均年齢は 60歳を超えている。一方で、「中小企業白書(2020年版)」によれば、社長が 60代の中小企業のうち、約半数は後継者が決まっていないという。

『人たらしの教科書』
(小室和哉/著)

「人たらし」という言葉は、現在では本来の「他人を騙す人」というネガティブな意味ではなく、「人の心をつかむのがうまい人」の意味で多く使われている。社会的な成功者や会社でスピード出世を遂げる人、異性から人気がある人などは、不思議と人の心をつかんだり、支援者をつくるのがうまい「人たらし」であることがほとんどだ。