
『トリガー 人を動かす行動経済学 26の切り口』
(楠本 和矢/著)
現在、ほとんどの産業は成熟化し、類似商品やサービスが溢れている。こうした時代におけるマーケティング戦略の一つの突破口として近年注目を浴びているのが、「行動経済学」だ。行動経済学とは「人間の非論理的な心理作用やそれに基づく判断を活用したアプローチ」とも言うべきもので、現在、その知見が様々な分野で応用されている。
現在、ほとんどの産業は成熟化し、類似商品やサービスが溢れている。こうした時代におけるマーケティング戦略の一つの突破口として近年注目を浴びているのが、「行動経済学」だ。行動経済学とは「人間の非論理的な心理作用やそれに基づく判断を活用したアプローチ」とも言うべきもので、現在、その知見が様々な分野で応用されている。
終身雇用の時代が終わり、転職のあり方も変わりつつある。誰もが個人のキャリアを自分の意思で決められる時代には、会社任せのキャリア形成はリスクが伴う。自分の望むキャリアを実現するために必要な意思決定とは何か。そこで本書では、転職の考え方を、従来の「転職 1.0」から「転職 2.0」にアップデートする重要性とその方法を解説する。
商品・サービスの企画、営業、人事評価など、ビジネス上の活動はすべて、一人で完結するものではなく顧客や周囲の人の協力が得られるかどうかにかかっている。だが他人は思い通りは動いてくれない。その際、成否を分けるのが「説得力」だが、伝え方などのコミュニケーションスキルをいくら磨いても本質的な説得力は生まれにくい。
「変わりたい」「今よりも成長したい」と思うことはあっても、なかなかきっかけがつかめない人は多いのではないだろうか。だが、人生を変えるために、必ずしも大きな出来事が必要というわけではない。小さな積み重ねも、人が成長するための確実な方法の1つだ。そこで著者がお勧めするのが「1行日記」である。
日本社会の高齢化が進み、労働力の不足など様々な問題が噴出しつつあるが、「認知症と財産」の問題もその一つだ。高齢化に伴い、2025年には 65歳以上の5人に1人が認知症に罹患し、2030年には認知症患者の持つ金融資産が家計金融資産全体の1割を超えると推計されている。
2021年現在、大河ドラマの主人公となったこともあり、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一への注目が高まっている。その渋沢栄一が生涯座右の書として愛読したのが古典中の古典「論語」であり、論語には、今も変わらぬ人間関係や政治・経済活動の普遍的な原理原則が示されている。
AIについては、多くの仕事を効率化し、生産性向上に寄与するといった楽観論と、AIの代替により失業者が増えるといった悲観論が繰り返されている。だが、これらの議論は、物事を両極端にしかとらえていない。AIの影響を論じるためには、現実に起こっていることを見つめることから始めなければならないはずだ。