2020 2月

『死ぬまでお金に困らない力が身につく 25の稼ぐ本』
(千田琢哉/著)

本書はいわゆる“本を紹介する本”であるが、著者によれば、経営コンサルタルティングの現場で出会ってきた 3,000人以上のエグゼクティブの傾向として、教養溢れる人のほうが明らかに長期的に稼ぎ続けていたという。近年ビジネスパーソンの間で続く“教養ブーム”も、変化の激しいスキルではなく、普遍的なものが求められているからだろう。

『AFTER SHARP POWER(アフター・シャープパワー) 米中新冷戦の幕開け』(小原凡司、桒原響子/著)

米中貿易戦争の過熱化に代表される米国と中国の対立は、5Gなどの新世代技術、安全保障、台湾問題といった政治体制などにまで領域を広げ、「米中新冷戦」として長期化する様相を呈している。そうした中で、中国がこれまで米国内で行ってきた「シャープパワー」と呼ばれる世論誘導工作についても批判・排除の動きが強まっているという。

『アート思考―ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』
(秋元雄史/著)

不確実性が増しつつある現代のビジネス環境では、ロジカルシンキングのような論理・分析的思考の限界が叫ばれている。そこで見直されているのが、既存の仕組みや常識に囚われない表現を追求する「アート」だ。本書では、特に現代アートを切り口に、アーティストのように考え、イノベーションを起こすための「アート思考」の本質に迫る。

『銀座のママが惚れる一流の男』
(日髙利美/著)

成功者には多くの共通点があると言われる。本書は、「成功している男性」や「一流の男性」の社交場と言われる夜の銀座で、ママ歴 20年以上というクラブオーナーの著者が、夜の銀座で出会った成功者たちに共通する哲学や習慣を明かした一冊だ。著者によれば、彼らは自分にとっての「成功」や「一流」とは何かを常に考え行動していたという。

『2020年 日本はこうなる』
(三菱 UFJリサーチ&コンサルティング/編)

「令和」時代の幕開け、東京オリンピック・パラリンピック関連など、明るい話題が続くなか迎えた 2020年であるが、消費税増税、米中貿易戦争の行方など、国内外では気になるニュースも多い。また、AIや CASE、スマートシティ、SDGs(持続可能な開発目標)など、多くの産業に影響を与えるキートレンドの動向にも、引き続き注目が集まっている。

『2025年、人は「買い物」をしなくなる』
(望月智之/著)

ネットショッピングが普及し、企業も個人も当たり前のように ECを利用する時代となった。今後、データ収集や AIの精度などの技術革新が進めば、買い物の形はさらに変化する。著者は、その中心になるのがデジタル上の棚「デジタルシェルフ」であると予測する。そしてその結果、人々は「店舗で買い物する」ことがほとんどなくなるという。

『人口減少社会のデザイン』
(広井良典/著)

日本は 2011年以降毎年人口が減り続け、一方で医療や介護などの社会保障費は増大し続けている。今後の日本は、旧来型の「拡大・成長」志向ではなく、「持続可能性」を念頭に置いた経済、社会システムの構築が急務ではないか。そう考えたときに、現在の日本社会にはどのような課題があり、どのような変革が必要であるかを論じたのが本書だ。

『支配の構造 国家とメディア』
(堤 未果、中島岳志、大澤真幸、高橋源一郎/著)

近年、インターネットによる玉石混交な情報の氾濫やフェイクニュース、大手マスコミの忖度による自主規制などによって、メディアに対する人々の不信感が高まっている。そんな中、名著を紹介する人気番組『100分de名著』の特別編『100分deメディア論』(2018年)が放送され、気鋭の論客たちによる熱い討論が大きな反響を呼び起こした。