2018 9月

『構想力の方法論』
(紺野登、野中郁次郎/著)

日本人は大きな構想を描いたり、イノベーションを起こすのが苦手であるとよく言われる。しかし複雑性を増す時代背景のなか、自ら未来を描き形にしていく構想力への社会的要請は高まっている。しかも今までのように政府や大企業だけが構想を描くことには限界があり、今後は、一地域や個人などにも大きな構想を描く力が求められているのだ。

『エマニュエル・マクロン―フランス大統領に上り詰めた完璧な青年』
(アンヌ・フルダ/著)

2017年5月、史上最年少でフランス大統領となったエマニュエル・マクロン。彼はどのような人物で、どうやって 39歳という若さでフランス大統領にまで登りつめたのか。本書では、幼少期からの家庭環境や、祖母や妻との関係などをいくつもの演説やインタビューの言葉からつぶさに分析し、マクロンの本当の人物像を描き出す。

『こうして店は潰れた―地域土着スーパー「やまと」の教訓』
(小林 久/著)

2017年12月、山梨県内で最盛期に16店舗、売上64億円規模を誇った地場チェーン「スーパーやまと」が倒産した。100年以上続いた同社は、高齢化過疎化が進む地域の買い物難民用移動スーパー、シャッター街への出店、家庭の生ごみの堆肥化など、地域活性、環境保護などでも先陣を切り、地域密着を超えた“地域土着”企業として住民に親しまれていた。

『人が集まる職場 人が逃げる職場』
(渡部 卓/著)

慢性的な人手不足や、雰囲気が悪い、社員のメンタルヘルスに問題があるなど、「人が逃げる職場」は数多く存在する。本書は、「人が逃げる職場」になる原因と対策を多くの事例とともに解説し、そんな職場をなんとか変えようと腐心している経営者やマネジメント層が、「人が集まる職場」をつくるための手引きとなる一冊だ。

『1分で話せ』
(伊藤 羊一/著)

セールスから社内会議まで、ビジネスパーソンにとってプレゼンの機会は数多い。同時に、話し方や伝え方で悩む人も少なくないが、そうした人の多くが、情報やデータをまとめることに必死になっていたり、身振りや手振りを加えるといったプレゼンテクニックに拘泥していたりと、プレゼンの本質から離れたやり方をしてしまっている。

『大人の道徳—西洋近代思想を問い直す』
(古川 雄嗣/著)

2018年度から、小学校でこれまで教科外活動とされた「道徳」が「教科」の1つに格上げされた。それに伴い、教授方法や評価方法、教えるべき価値観などについて議論が紛糾したのは記憶に新しい。だが、そもそも道徳とは何か、なぜ、そして何を学ぶべきか、なぜ学校で教わるのかなど、大人でも漠然としか理解できていないことも多い。

『戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方』
(三谷 宏治/著)

近年AIやロボットの発展は目覚ましく、5年後の未来すら予測しづらくなった。しかし教育においては、今の子供たちが活躍するであろう20年後を見据えて手を打たなければならない。英語やプログラミング教育の必要性も叫ばれているが、著者がAIに負けない人材に必要だと説くのは、新しいものを生み出す力、そしてそれを支える「試行錯誤力」だ。

『教養として知っておきたい 「民族」で読み解く世界史』
(宇山 卓栄/著)

いまも世界を悩ませる紛争や対立、移民・難民問題、排外的なナショナリズムの勃興といった課題の多くは、「民族」の対立にその原因がある。各地の諸民族はそれぞれの歴史を有し、他の民族と互いに影響を与え合いながら世界史を形作ってきたが、本書は、人種や国民、民族という視点から、そんな壮大な世界史の流れを俯瞰した一冊だ。