2016 9月

『走れば脳は強くなる』
(重森 健太/著)

身近で手軽な運動としてビジネスパーソンにも人気の「ランニング」。ダイエットや体力維持など、走る理由はさまざまだが、実はランニングの効果はそれだけではない。走ることで鍛えられるのは肉体だけではなく、「脳」であることが、近年の様々な研究から明らかになってきているのだ。

『人工知能が金融を支配する日』
(櫻井豊/著)

2016年、人工知能「アルファ碁(Alpha Go)」が囲碁の世界トップ棋士といわれるプロに勝った事件は世界に衝撃を与えた。この立役者となったのが、機械学習、深層学習といった近年の人工知能技術の急速な発展である。実は、その影響を一番受けるのが金融業界だ。

『世界No.1の利益を生みだす トヨタの原価』
(堀切俊雄/著)

コスト管理やコスト削減の重要性を説いても、なかなか浸透しないという悩みは、経営課題としてよく聞かれる。では、リーマンショックや円高を乗り越え、販売台数世界一や過去最高益を連続更新する製造業最強企業 トヨタでは、どのようにコスト管理を徹底しているのだろうか。本書は「原価」にフォーカスし、そんなトヨタの本質に迫っている。

『仕事は人間関係が9割』
(宮本実果/著)

ビジネスパーソンは、仕事を進めていく上で数多くのストレスに悩まされる。では、そのストレスの要因のトップは何か。多くの調査研究によれば、それは「人間関係」である。本書では、産業カウンセラーとして活躍する著者が、そうした人間関係や感情に振り回されないコミュニケーションスキルを伝授する。

『イルミネート:道を照らせ。』
(ナンシー・デュアルテほか/著)

組織に新しいアイデアややり方を導入する際、周りの無理解や現状維持志向に悩まされたことがある方は多いはずだ。本書によれば、大きな成果を残した起業家や社会活動家も、同様に悩んでいた。ただ、彼らが違っていたのは、灯台のように人々を導くビジョンを掲げ続け、適切なタイミングで適切なコミュニケーションを行っていたことだという。

『ワルに学ぶ 黒すぎる交渉術』
(多田文明/著)

振り込め詐欺や悪徳商法による被害が深刻化する中、メディアや公的機関からの注意喚起も多くなされている。だが、詐欺犯たちの手口は日々進化しており、その巧妙さに騙されてしまう人も多い。現代は、消費者にも騙されないための知識が必要な時代なのだ。本書では、ルポライターとして筆者がこれまで潜入してきた詐欺・悪徳商法の現場事例とともに、近年の騙しの手口を明らかにする。

『大事なことを一瞬で説明できる本』
(木暮太一/著)

ある調査でビジネスパーソン 1,000人に「あなたは説明が得意ですか、苦手ですか」と質問したところ、「苦手」と答えた人の割合は、81.4%にも上ったという。ビジネスにおいては、社内外のコミュニケーションで「説明」は必須の能力だが、このように苦手意識を持つ方が多く、身に付ければ強力な武器となるのも「説明」能力なのだ。

『明日に疲れを持ち越さない プロフェッショナルの仕事術』
(渡部 卓/著)

ビジネスにおける「プロフェッショナル」とは、常に結果を出し続ける人物を指し、その土台として、体調や気分に左右されることなく常に高いパフォーマンスを維持することが求められる。ただし、産業カウンセラー、エグゼクティブ・コーチとして活躍する著者によれば、彼らは、精神的にも肉体的にも「疲れ知らず」なのではない。

『大前研一ビジネスジャーナル No.4』(迫り来る危機をいかに乗り越えるか)

本号では大前研一氏が、「迫りくる危機をいかに乗り越えるか」をテーマとして、現実味を帯びる「日本財政破綻」の危機と、福島第一原発事故による「旧来のエネルギー戦略破綻」の危機に迫る。増大する国債、減少し続ける労働人口、「低欲望社会」といったキーワードから、今後の日本財政の破綻、ハイパーインフレに至る見立てと対策を解説する。

『2050 近未来シミュレーション日本復活』
(クライド・プレストウィッツ/著)

2050年、日本の人口は 1億 4,000万人まで増加し、経済成長率 4.5%、国家債務はGDP比 50%まで縮小。女性の就業率は 85%を超え、企業役員の半数は女性、さらに、日本製ロボットや医療機器、クリーンエネルギーなど様々な分野のイノベーションでも世界のトップを走る日本——本書で描かれるのはこんな驚くほど大胆でバラ色の予測だ。