
『馬を飛ばそう』
(ケヴィン・アシュトン/著)
世の中は「天才」のひらめきとされる偉業で溢れている。例えばモーツァルトの手紙によれば、彼は数々の名曲を完成された状態でひらめき、それを紙に書き写すだけだった。他にも湯船で金と合金を見分ける方法を発見したアルキメデス、初めて飛行機を飛ばしたライト兄弟、革新的な製品をつくったスティーブ・ジョブズなど枚挙に暇がない。
世の中は「天才」のひらめきとされる偉業で溢れている。例えばモーツァルトの手紙によれば、彼は数々の名曲を完成された状態でひらめき、それを紙に書き写すだけだった。他にも湯船で金と合金を見分ける方法を発見したアルキメデス、初めて飛行機を飛ばしたライト兄弟、革新的な製品をつくったスティーブ・ジョブズなど枚挙に暇がない。
「英語の学習を続ける」「禁煙をする」など良い習慣を身に付けようとしても、なかなか続かないことは多い。特に、忙しさやストレスが多い環境に置かれていればなおさらだ。では、続かない原因は何だろうか?様々な研究によれば、それは「潜在意識」にある現状維持欲求が、新しい習慣にストップをかけているからである。
議事録から資料作成、プレゼンまで、仕事とメモは切り離せない。だが、仕事で取ったメモをほとんど見返したことがない…、効果的なメモの取り方がわからない…という方は多いのではないだろうか。本書は、そんな取りっぱなしのメモではなく、アイデア発想につなげる「攻め」のメモ術を解説する一冊だ。
職場での生産性向上というと、時間管理や効率性の追求というイメージがある。しかし機械的な作業や繰り返しの仕事が減って複雑化している現代の職場では、従業員の「幸福感」を増大させることが、生産性や創造性、エンゲージメント(会社への愛着心)、ひいては会社の利益につながることが明らかになっているという。
「残業・長時間労働を減らしたいが業績が悪化しないか不安」「社員やメンバーに権限を委譲したいが心配」といった悩みは、経営者や管理職層の共通の悩みだ。そんななか、創業10年の化粧品会社、株式会社ランクアップでは、社長も含めほとんどの社員が17時に退社し、なおかつ10年連続で売上を右肩上がりに伸ばし続けているという。
営業、企画、広報、財務など職種や業種に応じて、仕事の進め方や、必要とされるスキルには様々なものがある。だが、どんな仕事でも、仕事は人との「対話」によって成り立っている。本書ではそんな「仕事の技法」の根幹をなす「対話の技法」、なかでも高度な「深層対話力」を解説する。
職業や年代を問わず、人は日々、さまざまな人から「フィードバック」を受けて成長する。だが、フィードバックのなかには、「それは違う」「この人から言われたくない」といった、心をザワつかせるものも多い。このように、フィードバックを受けとるという行為は、学びたい欲求と、変わりたくないという欲求のはざまにある。
儒家の祖である孔子が遺した『論語』は、2,000年以上にわたり、東アジア全域で読み継がれてきた。日本でも、聖徳太子が十七条憲法の冒頭で『論語』の一節を引用したのを皮切りに、上杉謙信、徳川家康、渋沢栄一など、多くの歴史上のリーダーたちの行動規範とされ、現代でも愛読書に挙げる経営者は多い。
ASEAN加盟国を中心に急成長するアジア市場では、近年競争力を失いつつある日本の輸出型製造業を尻目に、価格攻勢を続ける中国・韓国・台湾企業、IoT(モノのインターネット化)を駆使し、航空産業や電力産業のオペレーション効率の向上にまで進出するGE(ゼネラル・エレクトリック)やシーメンスなど、グローバルな競争が繰り広げられている。
私たちは個人・組織を問わず、パフォーマンスをあげるために、論理的・分析的に「いかにミスをなくすか」という方向に思考しがちである。そうした「見える問題」を減らすことはわかりやすいし、指標化しやすいからだ。一方で「ひらめき」とも呼べる、他の人に「見えない問題を見抜く力」は、問題解決の強力な武器になる。