2016 2月

『決定版 これがガバナンス経営だ!』
(冨山和彦、澤陽男/著)

「コーポレート・ガバナンス」というと、コンプライアンスなど「守り」の側面が注目されることが多い。だが、本書で説かれるようにアベノミクス「新3本の矢」(スチュワードシップコード、伊藤レポート、コーポレートガバナンスコード)による一連のガバナンス改革の真の目的は、企業が「稼ぐ力」を取り戻すための「攻め」の部分にある。

『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』
(中島恵/著)

2015年、中国の株価が暴落したが、「爆買い」中国人観光者数は衰えなかった。日本国内の経済効果は5,000億円以上といわれ、小売やサービス業などに大きな恩恵をもたらしている。こうなると気になるのが、「爆買い」はいつまで続くのか、その後何が起こるのか?という点だ。本書では丹念な取材を通じて、こうした疑問に迫っている。

『マイナス金利』
(徳勝礼子/著)

2016年1月の日銀の「マイナス金利」の導入を決定後、日経平均が大幅に下落するなど、市場は混乱状態にある。その狙いは何か、今後どのような影響が現れるのか、先んじてマイナス金利を導入していたヨーロッパでは何が起こったのか、そうした疑問に答え、日銀マイナス金利導入を予期するかのように昨年末に出版されたのが本書である。

『アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学』
(小倉広/著)

ビジネスシーンでは、「言いたいことが言えなかった」、あるいは「言い過ぎてしまった」といった悩みは尽きない。こうした悩みに答えるのが、「人生の課題はすべて対人関係にある」と提唱したアドラーが打ち立てた「アドラー心理学」だ。本書はそんなアドラー心理学のエッセンスから学ぶ、職場コミュニケーションスキルの教科書的一冊である。

『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』
(守屋智敬/著)

初めてリーダーや管理職に任命されると、チームの結果を意識するあまり、メンバーだった時代の気持ちやを忘れがちである。その結果、メンバー時代に自分がされてイヤだったことをまたメンバーに行ってしまう。これは、リーダー自ら行動を変える努力の不足、そして、自分のなかに確固たるリーダー像が存在していないことが原因だ。

『投資バカの思考法』
(藤野英人/著)

アベノミクス発動以降、日経平均は上昇基調にありながらも乱高下を繰り返している。そうした状況下で投資家として安定して結果を出すには、確固たる信念と「思考の軸」が必要だ。本書はそんな「思考の軸」を、25年の投資経験を持ち、「R&Iファンド大賞」を4年連続受賞するカリスマファンドマネジャー藤野英人氏自ら解説した一冊である。

『未来型国家エストニアの挑戦』
(ラウル・アリキヴィ、前田陽二/著)

2015年から番号通知が始まったマイナンバー制度。その影響でいま注目を集めているのが北欧の「エストニア共和国」である。人口130万人の小国ながら、IT立国、先駆的な電子政府の取り組みで知られている。本書はそんなエストニアの現在、過去、未来を専門家がわかりやすく解説した一冊だ。