2016 1月

『これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門』
(J・マルゴス・クラール/著)

ビジネスにおける「顧客目線」の重要性は昔から説かれているが、特に近年、製品自体の品質や機能での差別化が難しくなり、購入検討から使用に至るサービス全体のカスタマー・エクスペリエンス(顧客経験価値)の重要性が注目されている。この点にこだわり、熱狂的カスタマーを多数生み出すアップル社製品はその代表例だといえるだろう。

『データで読み解く中国の未来―中国脅威論は本当か』
(川島 博之/著)

南沙諸島の埋め立て、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の設立など、近年中国を巡る動きが目まぐるしい。また、中国の貿易輸出額はこの十数年で約8倍に成長し、2013年に世界一となった。中国は成長を続け”米中二強”時代が訪れるのか、あるいはバブルが崩壊してしまうのか、本書はそれらをデータから丹念に読み込み、中国の未来を冷静に予測した一冊だ。

『ボールド 突き抜ける力』
(ピーター・H・ディアマンディスほか/著)

「BOLD」とは「勇猛」や「大胆不敵」を意味し、本書はそんな馬鹿げたほど大きく「突き抜けた思考」を手にするための一冊だ。著者は「10億人の課題を解決する」ことが、イーロン・マスク(PayPal、テスラ・モーターズ)やジェフ・ベゾス(Amazon)、ラリー・ペイジ(Google)などの偉大な起業家に続くための方法だと説く。

『21世紀の不平等』
(アンソニー・B・アトキンソン/著)

トマ・ピケティ氏の『21世紀の資本』のブームが記憶に新しいように、「不平等の拡大」は世界中で注目されているテーマだ。『21世紀の資本』が格差問題に世界の目を向けさせた啓蒙・問題提起の書だとすれば、本書は不平等研究の世界的権威が、政策提言まで踏み込んで説いた行動・実践の書である。

『心理学的に正しいプレゼン』
(スーザン・ワインチェンク/著)

プレゼンテーションやマーケティング、コーチングなど、コミュニケーション全般で欠かせないこと、それは「人」を知る、すなわち人間の心理について学ぶことである。本書は、そんな心理学の最新の研究成果を取り入れ、強力なプレゼンテーションをどう組み立て、聴衆に届けるべきかを説いた一冊である。

『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
(入山章栄/著)

経営学はこの10~20年で国際標準化、科学的考察が進み、急速に進化した。しかし、日本のビジネスパーソンが知ることができる「経営学」と、世界の最先端経営学の知見の間には、大きなギャップがあるという。経営学者にとっては、実務家向けに書くことより、学術誌への論文掲載が優先されるからだ。本書は、そんな経営学の最先端知見と実務家の橋渡しとなる一冊である。