2015 12月

『強いカラダ・ココロ・アタマをつくる はたらく人のコンディショニング事典』(岩崎一郎ほか監修)

徹夜明けでは頭が働かないように、どんなに「能力」が高くても、体調や精神状態などの「コンディション」が悪ければ仕事上のパフォーマンスは発揮できない。それゆえビジネスパーソンにとって、自身のベストコンディションを維持するために、頭や身体、心の仕組みを知っておくことは必須の教養と言えるだろう。

『一品で会社を変える』
(岡村衡一郎/著)

「会社を変える」「組織変革」というと、現状組織の否定やトップダウンによる変革などが思い浮かぶが、著者によればこれらは「根強い人気のある誤解」である。なぜなら現状を否定し、新領域をつくることではなく、過去と未来をつなぐのりしろを見つけ、変化の足場とするのがその会社ならではの変革だからだ。

『オトナ相手の教え方』
(関根 雅泰/著)

大人相手に教えることは、子供相手に教える場合と異なり、相手の年齢、雇用形態などの背景が多様である。さらに、年齢を重ねてきた結果の経験や自分なりの考えを持っており、教える側も、教え方などの専門教育を受けてきたケースは少ない。これが、大人相手に教えることを難しくしている原因の一つだ。

『会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術』

倒産、リストラなど、日本の働く環境は年々厳しさを増している。ただ、どこの組織にも「あいつはどこへいっても通用する」という人材が存在するはずだ。そうした人は、文字通り転職しようが起業しようが、どこへいってもきっと活躍する。そんな「どこでも稼げる力」を身に付けるためにつくられた一冊が本書である。

『「やさしさ」という技術』
(ステファン・アインホルン/著)

ビジネスの世界で「あの人はやさしい」というと、「甘い」「徹底していない」というような、少し蔑んだ意味が含まれていることがある。しかし著者の見解は異なる。「やさしさ」こそが人生で成功するための最も重要な資質であり、なおかつやさしさは誰でも身につけることができる「技術」であると説いているのだ。

『CSV経営戦略』
(名和 高司/著)

ハーバード・ビジネススクール(HBS)のマイケル・ポーター教授は、企業戦略の大家であり、「ファイブ・フォーシズ」や「バリュー・チェーン」などの著名なフレームワークも同氏の提唱によるものだ。そんなポーター教授が2011年、自らの経営理論の集大成として世に問うたのが、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)戦略である。

『China 2049』
(マイケル・ピルズベリー/著)

今後50年、100年の国際政治においては、米国が覇権を保ち続けるとも、中国やインドが台頭するとも言われている。しかし、中国はそんな風には考えていない。すなわち、100年越しの「中国主導の世界秩序」回復を狙っているのだ。その時期は2049年、共産党100周年記念の年であり、そのためのプランは着実に実行されてきたという。

『幼児教育の経済学』
(ジェームズ.J.ヘックマン/著)

「貧困」「教育格差」「国力(労働生産性)低下」などの社会課題は相互に関連しているが、なかでも「教育格差」が是正されなければ、こうした課題は将来も再現されてしまうだろう。そこで本書では、ノーベル賞経済学者の著者が、米国を悩ます「教育格差」を幼少時教育によって変革し、社会の平等性や生産性を向上させる手法を提唱する。

『ソーシャル物理学』
(アレックス・ペントランド/著)

人々の頭のなかにあるアイデア、そしてそれが具現化された行動は、どのように生まれ、どのように伝播するのか。もしその法則性がわかれば、個人や企業における生産性やクリエイティビティ改善にも生かすことができる。しかし、アンケート調査などの従来の社会学的アプローチでは質量ともにその本質に迫るのは難しかった。 GPSやウェアラブルデータなどのビッグデータの解析から、アイデアの流れ、ひいては人間行動の法則を明らかにする画期的な学問が「社会(ソーシャル)物理学」だ。本書は、個人から企業活動、都市計画や社会全体の設計まで、社会物理学の新たな成果を多数紹介した一冊である。