2015 8月

『プロフェッショナル シンキング』
(大前研一/監修、宇田左近、平野敦士カール、菅野誠二/著)

本書では、そうした「未来を見通す思考力」を養い、ビジネスに活かす考え方を、大前研一氏が主催するビジネス・ブレイクスルー(BBT)大学の講師陣が解説している。まず前提となるのは、組織のお作法などによる「思考逃避」を断ち切ることだという。日本人は特にこうした前例主義に陥りやすく、健全な批判精神があってはじめて現状を正確に認識できる。

『善と悪の経済学』
(トーマス・セドラチェク/著)

チェコで大統領の経済アドバイザーを務めた気鋭の経済学者である著者は、価値中立的に見える経済学は、実は「善」や「悪」といった倫理や価値基準を内包しており、今こそその起源に戻り、伝統的価値観にもっと耳を傾けるべきだと主張する。人間の経済活動については、哲学、宗教、神話、詩から多くのことを学ぶことができるのである。

『リーン・スタートアップを駆使する企業』
(トレヴァー・オーエンズほか/著)

「リーン・スタートアップ」とは、迅速な試作品作りや「構築―計測―学習」ループを繰り返し、最短・最小コストで新規事業を開発する手法である。本書ではプロダクト・マーケット・フィット(PMF)、リーン・アカウンティング、イノベーション・コロニーなどのキーコンセプトと、同手法の導入が進む15社もの事例を詳細に解説。

『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』
(佐宗 邦威/著)

「デザイン思考」は、新しい事業、商品やサービスプロセス等を創る「創造的問題解決の方法」として、現在では世界のトップMBAスクールでもこぞって教えられている。本書ではP&Gのマーケター出身の佐宗邦威氏が、米国デザイン教育の最先端であるイリノイ工科大学デザインスクールへの留学やソニーでの新規事業創出を経て体得したデザイン思考を、基本からわかりやすく解説する。

『選択と捨象—「会社の寿命10年」時代の企業進化論』
(冨山和彦/著)

「選択と捨象(しゃしょう)」とは、単に「集中」するだけでなく、選ばなかった事業や機能を「捨てる」ことを意味する。産業再生機構を経て経営共創基盤(IGPI)CEOとして企業再生、コンサルティングの現場に携わり続ける著者 冨山和彦氏は、タイトル通り、選ぶことより「捨てる」ことの方が断然重要であると説く。

『ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』
(ラズロ・ボック/著)

従業員数6万人、世界中に70以上のオフィスを構える「大企業」に成長したグーグルだが、同社は自動運転車に代表されるイノベーションやクリエイティビティなど、ベンチャーマインドをいまだ失っていない。それを可能にしているのが、こちらも近年注目を浴びる、世界中から優秀な人材を集める採用力や先進的な働き方・職場環境だ。

『ブランド・ジーン―繁盛をもたらす遺伝子』
(阪本啓一/著)

元気な企業、繁盛しているブランドにはブランドをブランドたらしめているジーン(遺伝子)が宿っている。企業の栄枯盛衰も、マーケティング理論から説明できないビジネス上の大成功も、すべて「ブランド・ジーン」の振る舞い次第。その前で人間は無力に等しい…本書ではこんなビジネスの常識を覆す衝撃的な提言が展開される。

『スクラム 仕事が4倍速くなる”世界標準”のチーム戦術』
(ジェフ・サザーランド/著)

従来型のウォーターフォール型開発に対して、現在世界で注目を集めているのが「スクラム」という新しいプロジェクト管理法だ。スクラムは20年ほど前に完成され、現在ではGoogle、Amazonをはじめ、米FBIのシステムや社会課題の解決にまで導入されている。本書はそんなスクラムの考案者自らが解説した公式ガイドと言える一冊である。