2015 3月

『お金は「歴史」で儲けなさい』
(加谷珪一/著)

本書では、10年20年ではなく、1880年頃から130年に及ぶ日本の株式相場を調査し、歴史の法則性を明らかにする。この分析によれば、日本の株式相場は、130年間年率7%で上昇しており、その中でも約20年スパンで相場のトレンドが変化しているという。そのため、25年間続いているバブル崩壊以後の長期低迷期は、次の局面への歴史的転換点が近いと言えるのだ。

『元・宝塚総支配人が語る
「タカラヅカ」の経営戦略』
(森下信雄/著)

「宝塚歌劇団」は、独自の世界観や美学で、移り変わりの早いエンターテインメント業界において昨年100周年を迎え、売上も300億円(日本経済新聞推計)に達するなど、異例の強さを誇る。しかし、そのビジネスとしての詳細はほとんど知られていない。そこで本書では、元宝塚総支配人の著者が、宝塚の経営戦略の裏側を詳しく解説し、エンターテインメントビジネスの本質に迫っている。

『アクション・バイアス』
(ハイケ・ブルック、スマントラ ゴシャール/著)

あくせく働いているが、結果としてないもしないに等しい状態をアクティブ・ノンアクションと呼ぶという。それはまた、アクションバイアス(変革に成功した企業や個人に共通する、行動によって目標を成し遂げようとする姿勢)が欠けている状態でもある。著者らによれば、本質を見失わずアクションを起こすには、「モチベーション」ではなく、目的を達成しようとする強靭な「意志の力」こそが必要だ。

『ビジネスは30秒で話せ!』
(ケビン・キャロル、ボブ・エリオット/著)

本書では、考えをまとめ、メッセージを整理して伝えるためのプレゼンの型「ダイヤモンド・モデル」が解説される。これは、伝えるべき内容を「始め・中・終わり」の論理構成のもと、メイントピック、サブトピック、結論、アクションプランなどに分ける話法で、IBM、GE、ウォルマートなどのグローバル企業でコミュニケーション指導を務めた著者らが考案したものだ。

『道端の経営学―戦略は弱者に学べ』
(マイク・マッツェオほか/著、楠木建/監訳)

名門ビジネススクールの3人の教授が、アメリカ中を車で旅をしながら、市中の中小企業(スモール・ビジネス)の経営者を訪ね、彼らがどのように「参入障壁」「差別化」「ブランド戦略」といった経営戦略の論理をわかりやすく解き明かす。そして成功する経営戦略は「場合によりけり(ケース・バイ・ケース)」であり、自社において、何に「よりけり」かを探すことこそが経営の本質であると説く。

『マクドナルド 失敗の本質-賞味期限切れのビジネスモデル』
(小川 孔輔/著)

2011年に過去最高益を達成した外食産業の雄・日本マクドナルドは、その後低迷を続け、使用期限切れ鶏肉の問題もあり、2014年通期連結決算では▲218億円という最終赤字に転落した。マクドナルドの経営に何が起こっているのか、本書では創業者 藤田田氏と、改革に乗り出した原田泳幸氏の経営戦略から現在の業績低迷の原因を明らかにする。

『商品を売るな―コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる』
(宗像淳/著)

これまでのマーケティング戦略は、商品をどう売るかに着目してきた。しかしコンテンツマーケティングでは「商品を売らない」。コンテンツマーケティングはすでに世界の多くの会社が実践し、売り上げを伸ばしている手法だが、最近生まれたわけではなく、100年以上前から実践されているものだ。

『問いかける技術―確かな人間関係と優れた組織をつくる』
(エドガー・H・シャイン/著)

本書ではコミュニケーションにおいて「話す」「聞く」よりも、「謙虚に問いかける(Humble Inquiry)」ことが重要であると説き、その技術と心構えが解説されている。特に「謙虚に」という点が重要である。ここでいう「謙虚さ」は、地位や肩書、儒教的文化に伴うものではなく、共通の目標に向かって協力しあっている(相互依存している)という認識から生まれるものだ。

『本質思考―MIT式課題設定&問題解決』
(平井 孝志/著)

本質思考は、著者がMIT(マサチューセッツ工科大学)で学んだ「システムダイナミクス」に、戦略コンサルタントとしての経験を踏まえ発展させたもので、(1)モデルを描く(2)ダイナミズムを読み解く(3)モデルを変える打ち手を探る(4)行動し、現実からフィードバックを得る、というステップからなる実践的なものだ。