2014 12月

推薦者 小笹芳央
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『論語と算盤』
(渋沢栄一/著)

「日本資本主義の父」渋沢栄一氏は、日本初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行)をはじめ、生涯で約500社に及ぶ日本を代表する企業の設立に関わった。本書では氏が生涯を通じて目指した「企業の利潤と道徳を調和させる」という哲学が記されている。このビジネスにおける利益追求を「算盤(そろばん)」、仁義道徳を「論語」としてたとえたものが書名となっている。

推薦者 渡邉英二
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『ファスト&スロー~
あなたの意思はどのように決まるか?』
(ダニエル・カーネマン/著)

「人間は自らの意志で決断し、行動する」という命題は現代社会の様々な前提となっている。しかし、ノーベル経済学賞を受賞し、行動経済学の第一人者として知られる著者によれば、私たちは無意識のうちに様々な判断を下し、しかもバイアスによって誤っている場合が多い。著者はこのことを直感的な速い(=ファスト)思考と、論理的な遅い(スロー)思考というたとえで表現する。

推薦者 村上憲郎
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『量子力学が語る世界像 ―重なり合う複数の過去と未来』
(和田純夫/著)

量子力学は、原子、電子などのミクロの世界を研究に端を発した力学分野である。そこで発見されたこれまでの物理常識とは異なる物質のふるまいは、現在では相対性理論とともに現代物理学の重要な基礎となっている。本書で解説される「多世界解釈」によれば、この世界には、いまも文字通り多数の世界が共存しているという。

推薦者 宮内義彦
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『櫛挽道守(くしひきちもり)』
(木内 昇/著)

幕末の木曽山中の藪原(やぶはら)宿を舞台に、櫛職人の家に生まれた長女登瀬という女性の人生を描いた作品である。登瀬は名工と呼ばれる父の櫛挽(ひ)きの技に幼い頃から魅せられ、跡取りであった弟の早世、家族との確執など、様々な苦労を重ねながら、父の背を追い、ひたすら櫛挽きの道に励む。

推薦者 岩田松雄
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『社長失格 – ぼくの会社がつぶれた理由』
(板倉 雄一郎/著)

Windows 95の発売により、インターネットブームが起こった頃、著者の板倉雄一郎氏は画期的なネット広告事業「ハイパーシステム」で一躍時の人となった。しかしこの事業は巨額の負債を抱え自己破産という結末を迎えてしまう。何か企業を倒産に追いやるのか、企業経営の本質に迫るドキュメンタリー。

推薦者 税所篤快
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『人生の王道-西郷南洲の教えに学ぶ』
(稲盛 和夫/著)

本書は、現代を代表する名経営者として数えられる稲盛和夫氏の経営哲学の原点である西郷南洲(隆盛)の遺訓集『南洲翁遺訓』から、稲盛氏自身がその教えを紹介し、解説を加えた一冊。稲盛氏は「敬天愛人」に代表される西郷隆盛の教えを「人生の王道」として、自らの経営に活かしてきたという。

『企画は、ひと言。 』
(石田章洋/著)

「企画」というと、「何か新しいこと」や「トガッた企画」を思いつかなければ…という強迫観念から苦手意識を持つ方も多いのではないだろうか。また、アイデア発想には、生まれつきのセンスが必要なようにも思える。しかし、『世界ふしぎ発見!』などの人気TV番組を手掛けてきた放送作家である著者の石田章洋氏曰く、優れたアイデアは必ず「ひと言」で言うことができる。

推薦者
入山章栄/野間幹治
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『ブラックスワンの経営学』
(井上達彦/著)

経営学におけるブラックスワン(ありえないような発見)は、「統計分析」による研究よりも、「事例分析」によって明らかになることが多い。本書では、『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル(AMJ)』最優秀論文賞受賞作の解説を通じて、事例研究やケーススタディがいかに経営学の「通説」を覆し、実務的にも有益な示唆が得られるかを明らかにする。

推薦者 古川健介
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『スタンフォードの自分を変える教室』
(ケリー・マクゴニガル/著)

本書は、スタンフォード大学で多数の賞を受賞しているケリー・マクゴニガル教授が、実際に行っている「自分を変える」講義のエッセンスを取りまとめた一冊。この講義の受講生満足度は97%にも及ぶという。本書の特徴はこれまで抽象的な概念として認識されていた『意志の力』を、実験やデータといった科学的なアプローチを用いて、分析している点にある。

『使える経営学』
(杉野幹人/著)

経営実務に携わっていれば、一度は「経営学は役に立つのか?」という疑問を抱いたことがあるのではないだろうか。本書では、海外ビジネススクールMBA、日本の経営学博士号を取得し、A.T.カーニーの現役コンサルタントとしても活躍する著者が、経営学の有用性を示すものとして、経営学がもたらす「アンラーニング(固定観念をリセットする)」効果を明らかにする。

推薦者 山田 淳
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『一勝九敗』
(柳井 正/著)

ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長である柳内正氏が、家業の紳士服店をカジュアルウエアのトップ企業「ユニクロ」へと急成長させるまでの歴史と数々の失敗体験を率直に綴った一冊。空前のフリースブーム、そしてブームから一転してのユニクロ叩き。その時、柳井氏は何を考え、どのように行動したのか。

推薦者 泉谷直木
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『4A・オブ・マーケティング』
(ジャグディッシュ・N.シェスほか/著)

マーケティングといえば、4P(Product、Price、Place、Promotion)のフレームなどが浸透しているが、著者のジャグディッシュ N.シェスら曰く、これらのマーケティング理論は、顧客視点が弱い。そして本書では、顧客視点に立った新たなマーケティングの枠組み「4A」が提唱される。4Aはコカ・コーラ社の卓越したマーケティング力に着想を得て、それを機能強化・進化させたものである。