
『サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ』
(下條信輔/著)
本書では、知覚心理学、社会心理学、行動科学などの多分野にわたる実験結果から、「人は自分で思っているほど自分の心の動きを分かっていない」という人間科学のセントラル・ドグマ(中心教義)を解き明かしていく。認知的不協和やサブリミナル効果などの個人の認知といったテーマだけでなく、科学的推論に基づく未来の「人間観」までが提示されている。
本書では、知覚心理学、社会心理学、行動科学などの多分野にわたる実験結果から、「人は自分で思っているほど自分の心の動きを分かっていない」という人間科学のセントラル・ドグマ(中心教義)を解き明かしていく。認知的不協和やサブリミナル効果などの個人の認知といったテーマだけでなく、科学的推論に基づく未来の「人間観」までが提示されている。
日本のみならず中韓でも盛んに喧伝されつつある「ナショナリズム」について、誰がどのような意図で、国家をどこに導こうとしているのか、それを冷静に見極める視点を与えてくれる一冊である。半藤利一氏と保阪正康氏の対談形式で、歴史家ならではのエピソードを交えて日中韓のナショナリズムの歴史的背景などについても解説されている。
人間の行動は自由意思に基づくものと長く信じられてきた。しかし著者であり、日立製作所中央研究所の主管研究長を務める矢野和男氏は、「ビッグデータ」という言葉のなかった約10年前から、ウェアラブルセンサによる身体活動の研究を続け、数多くの実験によって人間、社会、組織を貫く法則性を導き出した。
現代の働く女性のためのキャリアアップの教科書である。著者は全米を代表するカリスマ女性コーチとして、ワークショップやコーチングなどで何千人もの女性を指導してきた人物。女性が職場でおかしがちな101の注意すべきチェックポイントと、具体的なアドバイスが豊富に挙げられ、行動を変えるための道筋が示されている。世界20ヵ国以上の働く女性に読まれるベストセラー。
ロングテール 「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 クリス・アンダーソン[著] 早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫) Amazon Kindle 楽天ブックス 本書の概要 著者プロフィール 目次 『
企業人類学者、経営コンサルタントとして活躍する著者が、長年に渡り企業変革に関わる中で見出した、これからの時代に必要とされる組織像、リーダーシップ像を示した一冊。著者は会社組織に求められるものが、「α:アルファ」と呼ばれる伝統的な階層的・軍隊型組織から、「β:ベータ」と呼ばれる水平的・オーケストラ型組織へと変わってきていることを明らかにする。
2008年の世界金融危機で、不沈艦と呼ばれた日立製作所グループも巨額の赤字を計上し、経営陣刷新でこの難局を乗り切った。本書は川村改革と呼ばれた構造改革の指揮をとった川村隆新社長と経営陣の約5年間、2000日を追ったドキュメンタリーである。興味深いのは、この経営陣刷新がいわゆる「若返り」ではなかったことだ。
本書は人事・組織開発の現場で著名な曽山哲人サイバーエージェント人事本部長と、リーダーシップやキャリア開発を専門とする金井壽宏教授が、「人事の本質とは何か」というテーマで対談を交えて解説した一冊。藤田晋氏が1998年に創業した老舗ネットベンチャーながら今も勢いが衰えないサイバーエージェント社の強みは採用や育成・組織活性化施策の中にあった。
2011年、アップルを世界的企業に成長させた経営者、スティーブ・ジョブズが死去した。カリスマ的リーダーを失ったアップルは今後どうなるのか。偉大なリーダーの死から2年、新体制となったアップルの歩みと苦闘を追い、今後どのような道を進むと予測されるのかを描いたのが本書である。
世の中に経営者の自伝は多いが、「科学者」の自伝―特に読者を引きこむ魅力を持つもの―は数少ない。本書はそんな貴重な一冊だ。著者「利己的な遺伝子」で、生命進化に対する見方にパラダイム・シフトを起こし、近年宗教問題など多方面にも影響力を与えるリチャード・ドーキンス。本書は、氏がその半生を自ら初めて綴った自叙伝2部作の第1部作目である。
本書はかつて四大証券会社の一角を占め、巨額の不正会計事件ののち破綻に至った山一證券の清算業務を遂行し、その最期を見届けた12人の社員たちのドキュメンタリーである。幹部たちも次々と逃げ出す状況のなか、彼らはなぜこのような「貧乏くじ」と言える仕事を引き受けたのか。
世界有数のデザイン企業、「IDEO」の創設者で兄のデイビッドと、イノベーションの第一人者である弟・トムの2人が、「誰もが創造力を発揮できるようになる」ためのヒントについて、事例をふんだんに用いて指南した一冊。「創造力」、「デザイン思考」がIDEOやdスクールの事例から詳しく解説されている。