時事・政治経済

時事・政治経済に関するビジネス書籍の要約・書評の一覧です。
経済学から日本・グローバルの未来予測、シェールガスなど話題のテーマまで、
新刊とロングセラーからおすすめの本をまとめています。

『日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義』
(デービッド・アトキンソン/著)

日本はこれから劇的な人口減少と高齢化の時代を迎える。これは戦後の人口増加時代からの大きなパラダイムシフトであり、いままでのやり方では、社会保障をはじめ国家経営そのものが成り立たなくなるとも言われる。だが、政治の場では小手先の議論に終始し、骨太で根本的な改革がなされていないと感じる方も多いのではないだろうか。

『シェアライフー新しい社会の新しい生き方』
(石山アンジュ/著)

近年世界を席巻しているライドシェアの Uber、民泊プラットフォームの Airbnb、日本ではメルカリなどのサービスに代表される「シェア(シェアリングエコノミー)」。実はシェアの概念は、現代社会で希薄化した「つながり」を生み出すことで、消費スタイルだけではなく、個人の生き方や社会全体を変えていく可能性を秘めている。

『なぜ、トヨタはテキサスに拠点を移したのか?』
(倉石灯、中野博/著)

2017年、トヨタがカリフォルニア州トーランスからテキサス州プレイノへと米国本社機能を移転したことをご存じだろうか。プレイノを始めテキサスは成長著しい「ダラス経済圏」に位置し、いまトヨタ以外にも多くの企業の進出や移転が進んでいる。本書は、東海岸、西海岸経済圏に次ぐ第三の経済圏として注目を集めるテキサスの秘密に迫る一冊だ。

『ニュースの“なぜ”は日本史に学べ』
(伊藤賀一/著)

新聞・テレビ・インターネットなどで日々報道される「ニュース」。忙しさなどを理由に、日本の今後に大きく影響するテーマについてもつい読み流してしまうことも多い。だが、その出来事が「なぜ」起きたのかなど、歴史的背景を含めて見てみれば、より深い理解とともに、その先行きを見通すこともできるようになる。

『鎌倉資本主義』
(柳澤大輔/著)

“面白法人”を掲げる上場企業「カヤック」をご存じだろうか。創業以来鎌倉に本社を置き、アプリや Web制作などを主力にするユニークな IT企業だが、近年では鎌倉を拠点とする複数の企業有志で地域団体「カマコン」を立ち上げるなど、地域活性化にも取り組んでいる。本書はそんなカヤックが提唱する“鎌倉資本主義”を現在進行形で伝える一冊だ。

『海の歴史』
(ジャック・アタリ/著)

フランス大統領顧問や欧州復興銀行の初代総裁などの要職を歴任し、「欧州最高の知性」と称されているジャック・アタリ氏が、なぜ「海の歴史」を著すのか疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、実は人類の歴史上、政治、経済、軍事、文化、思想、テクノロジー等の重要な出来事はすべて「海」が舞台だったといっても過言ではない。

『医療現場の行動経済学』
(大竹文雄、平井啓/編著)

行動経済学とは、人間が伝統的経済学で考えられたように合理的には行動しないことを前提とした新たな経済学で、現在、その知見を実社会へ応用する試みが続けられている。例えば、医療現場では、重大な意思決定を求められる場面がしばしばあるが、医師が合理的な所見を伝えても、患者は一生に一度のことで冷静に判断できない場合も多い。

『エマニュエル・マクロン―フランス大統領に上り詰めた完璧な青年』
(アンヌ・フルダ/著)

2017年5月、史上最年少でフランス大統領となったエマニュエル・マクロン。彼はどのような人物で、どうやって 39歳という若さでフランス大統領にまで登りつめたのか。本書では、幼少期からの家庭環境や、祖母や妻との関係などをいくつもの演説やインタビューの言葉からつぶさに分析し、マクロンの本当の人物像を描き出す。

『大人の道徳—西洋近代思想を問い直す』
(古川 雄嗣/著)

2018年度から、小学校でこれまで教科外活動とされた「道徳」が「教科」の1つに格上げされた。それに伴い、教授方法や評価方法、教えるべき価値観などについて議論が紛糾したのは記憶に新しい。だが、そもそも道徳とは何か、なぜ、そして何を学ぶべきか、なぜ学校で教わるのかなど、大人でも漠然としか理解できていないことも多い。

『教養として知っておきたい 「民族」で読み解く世界史』
(宇山 卓栄/著)

いまも世界を悩ませる紛争や対立、移民・難民問題、排外的なナショナリズムの勃興といった課題の多くは、「民族」の対立にその原因がある。各地の諸民族はそれぞれの歴史を有し、他の民族と互いに影響を与え合いながら世界史を形作ってきたが、本書は、人種や国民、民族という視点から、そんな壮大な世界史の流れを俯瞰した一冊だ。