入山 章栄(Akie Iriyama)
<経営学者/ 早稲田大学ビジネススクール准教授>

Akie Iriyama 
三菱総合研究所にて主に自動車メーカーや国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2003年に同社を退社し、米ピッツバーグ大学経営大学院博士課程に進学。2008年に同大学院より博士号を取得。

同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールのアシスタント・プロフェッサーに就任。2013年より現職。専門は経営戦略論および国際経営論。学術論文と向き合う時間が多い一方、普段は研究と関係のない新書等を好んで読む、「知の探索」の実践者。

著書の執筆においても、宇宙物理の本に感動し、このような本を経営学の分野で書きたいと感じたことがきっかけだったと話す。著書に、『世界の経営学者はいま何を考えているのか』がある。 
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次世代リーダーを目指す人に『読書』がどう活きるのか

企業には、目の前の事業を深掘りする傾向が本質的に備わっており、それが企業のイノベーションを枯渇させる深い原因の一つとなっている。

これを防ぐために欠かせないのが知の幅を拡げる活動、すなわち「知の探索」と呼ばれるものだ。イノベーションを起こし続けるためには、普段は触れることのない分野への「知の探索」を継続して行うことが重要になる。

このことを個人に当てはめてみると、我々一人ひとりがイノベーションを起こし続けるには、周囲にはない「知」を取り入れ続けることが必要となってくる。そして、そのための最もシンプルな方法こそが、自身の知らない分野における「読書」ではないだろうか。

偶然に興味が湧いた、またタイトルに惹かれたというような書籍を読んでみると、それが意外にとても楽しかったりする。それはまさに、「知の探索」を実践しているからだ。

「自分が今まで知らなかったことに出会えている」という感覚を持ちながら、本と向き合うことが大切ではないかと思う。

 
著書

Twitter  @AkieIriyama