- 本書の概要
- 著者プロフィール
これは、習得したいスキルをできるだけ小さく分解し、特に重要なものを見極め、それを意識的に練習するという手法である。世界的ベストセラー『Personal MBA-学び続けるプロフェッショナルの必携書』(英治出版)を著し、TEDでも活躍する著者は、自らを”学習中毒”と自認しており、この方法によって様々なスキルを習得してきたという。
本書においても、著者がプログラミング、タッチタイピング、囲碁、ウクレレからウインドサーフィン、ヨガといったスポーツまでの習得実例が示されている。「時間はつくりだすもの」と説く著者の時間管理やモチベーションを含めた実践手法は、向上心ある多くの読者に役立つだろう。
プロクター&ギャンブルでブランド・マネジメントやグローバルやオンラインマーケティングの戦略立案などを担当したのち独立。「もっと稼ぎ、もっと多くの仕事を成し遂げ、もっと楽しむ方法」をテーマに、企業経営、起業、スキル獲得などについて独自の研究を続ける。ウェブサイト「JoshKaufman.net」は2013年にフォーブス誌の「起業家のためのウェブサイトトップ100」に選出された。アメリカ・コロラド州在住
翻訳:土方 奈美
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業後、日本経済新聞社で記者を務める。米国公認会計士、ファイナンシャルプランナーの資格を保有し、経済・金融分野を中心に翻訳を手掛ける
2 超速スキル獲得法10のルール
3 効果的学習のための10の基本ルール
4 ヨガ – 必要以上に難しくない
5 プログラミング – 複雑なモノも分解すればシンプルになる
6 タッチタイピング – 古い習慣を捨てるのは意外と簡単
7 囲碁 – 探求し、それから判断せよ
8 ウクレレ – 分解、練習、反復
9 ウィンドサーフィン – コンディションが大切
要約ダイジェスト
「1万時間の法則」なんてクソくらえ!
「やりたいことは山ほどあるのに、まったく時間がない」。これは現代人に共通の悩みだろう。さっさと始めない理由はたいてい二つ、時間とスキルである。スキルを身につけるには時間と努力が必要なのだ。
テレビを見たり、ネットサーフィンをするほうがずっと楽だ。そしてほとんどの人がそうするので、やりたいことは夢のままで終わる。もう一つの不愉快な真実は、たいていのことは、上手になるまでおもしろくないということだ。
ベストセラー作家、マルコム・グラッドウェルの2008年の著書『天才!成功する人々の法則』でたびたび登場するのが、「1万時間の法則」である。研究によると、