『企画は、ひと言。 』
(石田章洋/著)

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「企画」というと、「何か新しいこと」や「トガッた企画」を思いつかなければ…という強迫観念から苦手意識を持つ方も多いのではないだろうか。また、アイデア発想には、生まれつきのセンスが必要なようにも思える。

 しかし、『世界ふしぎ発見!』や『TVチャンピオン』などの人気TV番組を手掛けてきた放送作家で著者の石田章洋氏曰く、優れたアイデアは必ず「ひと言」で言うことができる。しかもその「ひと言」をつくるには、センスは必要がないという。

 私たちは出来上がった「キャッチコピー」を「ひと言」だと勘違いしがちだが、本当に重要なのは、自分のアイデアを分かりやすく伝え、共感を生んで周りを巻き込む「ひと言」なのである。本書ではそんな「ひと言」の着想から企画の実現に至るまでがステップに沿ってわかりやすく解説されていく。

「発想法」「顧客視点」「情報収集」「プレゼン」のコツまで、読者に新たな気付きを与え、企画職の方の基本書としてはもちろん、新規事業や業務改善を手掛ける方まで役立つ一冊である。

著者:石田章洋
 放送作家。日本脚本家連盟員・日本放送協会会員。1963年12月生まれ、岡山県出身。プランナー&ライターズオフィス、株式会社フォーチュンソワーズ代表取締役。日本大学在学中に三遊亭円楽(当時 楽太郎)に弟子入りし、落語家になるも数年後、放送作家に転身。
以来、25年以上にわたり、各キー局のあらゆるジャンルのテレビ番組で企画・構成を担当。特に、構成を手がけた「世界ふしぎ発見!~エディ・タウンゼント青コーナーの履歴書」は第45回コロンバス国際フィルム&ビデオ・フェスティバルで優秀作品賞を受賞するなど、番組の企画・構成に関して高い評価を受ける
第1章 ウケる企画はみんな「ひと言」
第2章 ウケるアイデアの5原則
第3章 ひと言で発想する技術1 アイデアを生み出す
第4章 ひと言で発想する技術2 アイデアをひと言にまとめる技術
第5章 「ひと言」を強く、確実に伝えるために

要約ダイジェスト

あのメガヒット企画を「ひと言」でいうと…

 トヨタ「プリウス」をひと言でいうと、「地球にやさしいエコカー」である。AKB48は「会いに行けるアイドル」、「LINE」は無料で仲間とつながることができるアプリ」・・・これらのヒットに共通するのは、どれも「ひと言でいえる」ということである。

 こうしたヒット企画は、広く世に知られるようになった結果「ひと言でいえる」ようになったわけではない。それが世に出る前の企画段階から「ひと言でいえる」、正確にいえば「ひと言で見える=イメージできる」ものだった。

 私が25年にわたって構成を担当してきた『日立 世界ふしぎ発見!』の企画書に書かれていたキャッチコピーは、「あなたもインディ・ジョーンズになってみませんか?」であった。なお、企画を通す時に番組の特徴を伝えたひと言は、

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