- 本書の概要
- 著者プロフィール
上記講義の受講生満足度は97%にも及び、その特徴はこれまで抽象的な概念として認識されていた「意志の力」を、実験やデータといった科学的なアプローチを用いて分析している点にある。「意志の力」という、ビジネスのみならず、生きる上でとても重要なテーマを論理的かつ緻密に取り上げ、理論にとどまらない実践的な内容となっている。
一読すれば、今までやろうと思いながらも、ついつい後回しにしてしまっていた理由や、新たに目標をもって始めたことが継続できない理由がはっきりとわかるはずだ。なお本書は日販・トーハン調べ年間ベストセラー第1位(2013年ビジネス部門)、Amazon「Best of 2013」年間ランキング第1位(ビジネス・自己啓発部門)、ビジネス書大賞総合第1位、優秀翻訳ビジネス書賞などを多数受賞したベストセラーとなっている。
著者:ケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal, Ph.D)
ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。スタンフォード大学の心理学者。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴア賞をはじめ数々の賞を受賞
翻訳:神崎 朗子
翻訳者。上智大学文学部英文学科卒業。外資系生命保険会社の社内翻訳等を経て、第18回DHC翻訳新人賞優秀賞を受賞
出版:大和書房
Introduction 「自分を変える教室」へようこそ : 意志力を磨けば、人生が変わる
第1章 やる力、やらない力、望む力 : 潜在能力を引き出す3つの力
第2章 意志力の本能 : あなたの体はチーズケーキを拒むようにできている
第3章 疲れていると抵抗できない : 自制心が筋肉に似ている理由
第4章 罪のライセンス : よいことをすれば悪いことをしたくなる
第5章 脳が大きなウソをつく : 欲求を幸せと勘ちがいする理由
第6章 どうにでもなれ : 気分の落ち込みが挫折につながる
第7章 将来を売りとばす : 手軽な快楽の経済学
第8章 感染した! : 意志力はうつる
第9章 この章は読まないで : 「やらない力」の限界
第10章 おわりに : 自分自身をじっと見つめる

2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvのサイトに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップ代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡後、同社にてCGM事業の立ち上げを担当。2006年、株式会社リクルートに入社、新規事業立ち上げを担当。2009年に退職し、Howtoサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(現・株式会社nanapi)代表取締役に就任。(>>推薦書籍一覧)
運動やダイエット、禁煙など、意志が弱くて決めたことができない・・・と思っている人に読んでもらいたい本です。
単に意志が弱いからダメなんだと諦めるのではなくて、科学的に、意志力とは何か、どうして本能に従ってしまうのか、それを自制したり、コントロールするにはどうしたらいいのか、というものが豊富な実例とわかりやすいハウツーによって書かれています。(古川健介)
要約ダイジェスト
やる力、やらない力、望む力
意志力が試される典型的なケースは、誘惑に打ち勝つことではないだろうか。例えばドーナツやタバコやクリアランスセール、そんな場面で問われるのは、「やらない力」である。また、面倒だなと思いながらも、自分のやるべきことを「やる力」もある。
しかし意志力は、「やる力」と「やらない力」だけでは成り立たない。誘惑に目がくらみそうになったら、本当に望んでいること―ダイエットやクレジットローン地獄から抜け出すことなど―を思い出さなければならない。これが「望む力」である。
意志力とは、この「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの力を