『クリエイティブ人事 個人を伸ばす、チームを活かす』
(曽山哲人、金井壽宏/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次

本書は人事・組織開発の現場で著名な曽山哲人サイバーエージェント人事本部長と、リーダーシップやキャリア開発などを専門とする金井壽宏教授が、「人事の本質とは何か」というテーマで対談を交えながら解説した一冊。

サイバーエージェント社は1998年創業の老舗ネットベンチャーながら今も勢いが衰えず、創業者である藤田晋社長のカリスマ性や戦略、近年では広報戦略などでも注目を浴びているが、同社の強みは採用や育成・組織活性化施策の中にもある。新卒学生の間では超人気企業であり、「働きがいのある会社」(GPTWジャパン)に、2007年以降連続で上位ランクインしているのだ。

本書においては曽山氏が仕掛けた同社の人事制度の背景や導入の苦労が語られ、なぜ同社が上場後の組織的混乱を乗り越えられたのか、そしてなぜ次々と新規事業が生まれる風土を維持できているのかなどが明らかにされている。「人事」の仕事のみならず、仕事やキャリアのクリエイティビティとは何かを考えるうえで多くの示唆がある内容となっている。


著者:曽山哲人(そやまてつひと)
1974年神奈川県横浜市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。’99年、株式会社サイバーエージェント入社。2005年、人事本部設立とともに本部長に就任し、’08年から取締役。「採用・育成・活性化・適材適所」などをテーマにさまざまな施策を打ち出し、変化に強い組織づくりに努める。著書に『最強のNo.2』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

著者:金井壽宏(かないとしひろ)
1954兵庫県神戸市生まれ。神戸大学大学院経営学研究科教授。MIT経営大学院博士課程修了。
モチベーション、リーダーシップ、キャリアなど、人の心理・影響力・生涯発達に関わるテーマを主に研究している。著書に『仕事で「一皮むける」』『組織変革のビジョン』、共著に『リーダーシップの旅』『戦略人事のビジョン』(以上、光文社新書)など。
出版:光文社


序 章 人事は何のために存在しているのか
第一章 ベンチャーに「人事本部」が生まれるとき
第二章 コミュニケーション・エンジン―― 矛盾の中に解を見出す
第三章 個人と組織が成長する仕組み
第四章 進化する人事
第五章 人事クリエイターの旅

要約ダイジェスト

人事のパフォーマンスが会社の業績を変える

サイバーエージェントは1998年に創業し、その7年後に人事本部をつくった。当時の社員数は単体で約600人、連結では1,300人程。私は広告営業部門から人事に転身したが、本部長になったときに考えたのは、経営にインパクトを与える人事をやってみたいということだった。

経営陣が人事部門に対して何を望み、どんな役割を与えるかで、人事のパフオーマンスは変わる。そして、人事のパフォーマンスが変われば、会社の業績が変わる。なぜなら、人事は働く人たちの生産性を向上させるための部署だからだ。

私たちは、サイバーエージェントの人事本部のミッションを「コミュニケーション・エンジン」と定義している。経営陣と現場の間で通訳の役割を果たし、双方のコミュニケーションを加速させることが私たちの役割である。

人事制度はつくって導入することが目的ではない。それによって社員の動きがよくなり、会社の業績が向上することがゴールなのだ。例えば、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2017 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集