『世界は宗教で動いてる』
(橋爪大三郎/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
グローバル社会でビジネスを行うために必要な、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教などの世界各国の宗教についての教養を、わかりやすくまとめた一冊。

なぜ宗教を学ぶことがビジネスに役立つのか。それは、日本以外のたいていの国では、政治・経済や文化・芸術、社会生活などすべてを含んだものが「宗教」だからである。宗教には、人間なら誰もが通る「自分とは何か」という問いが凝縮され、世界のどの文明も、宗教を核にして社会が成立した。だからこそビジネスシーンの相手となる世界の人々について知るには、宗教を知ることが重要となるのだ。

本書は、著者が慶應丸の内シティキャンパスで行った人気講義「宗教で読み解く世界」をもとに対談形式で構成され、世界の各宗教の基本から、キリスト教とアメリカ奴隷制度、カースト制度を巡るイスラム教とヒンドゥー教の対立など、世界の諸問題までを「宗教」という視点で見事に読み解かれている。

著者:橋爪大三郎(はしづめだいさぶろう)
1948年神奈川県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。1995~2013年、東京工業大学教授。『言語ゲームと社会理論』『仏教の言説戦略』(以上、勁草書房)、『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』『ふしぎなキリスト教』(共著)『おどろきの中国』(共著)(以上、講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など著書多数。
第一講義 ヨーロッパ文明とキリスト教――イエスの父はヨセフか、それとも神か
第二講義 宗教改革とアメリカの行動原理――ウォール街の“強欲”をどう考えるのか
第三講義 イスラム文明の世界――イスラム教は平和のための宗教
第四講義 ヒンドゥー教とインド文明――カーストは本質的に平等
第五講義 中国文明と儒教・仏教――儒教はなぜ宗教といえるのか
第六講義 日本人と宗教――カミと人間は対等の関係にあり
推薦者コメント
eiji watanabe square渡邉 英二<SMBC日興証券株式会社 顧問>
1976年、日興證券株式会社(現SMBC日興証券)入社。フロント、ミドル、バックの幅広い部門を担当、2008年に代表取締役社長、2013年に代表取締役副会長、2014年より現職に就任。(>>推薦書籍一覧

キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教など世界の宗教の成り立ちや背景、教義や基本的な考え方を解説するに留まらず、その基盤の上に出来上がっている政治、経済や社会、思想、現代に至るまでの文化・文明論は含蓄に富み、示唆溢れる。著者と受講者の双方向のやり取りという形で比較的わかりやすく纏められている。

推奨読者:
簡単なテーマではないが、グローバル化する環境の下で活動するビジネスマンをはじめ、多くの人達が持っていて助けになる知識・視点であり、教養でもあると思われる。旅行の際や絵画、映画、小説などの鑑賞においても興味が増すだろう。(渡邉英二)

要約ダイジェスト

ヨーロッパ文明とキリスト教 ~イエスの父はヨセフか、それとも神か

一神教は、God(神)と人間の関係をどうとらえているか

キリスト教は一神教であり、まず最初に考えねばならないのが、「God」と人間の関係である。キリスト教において、Godは人間を造った「主」であり、人間はGodの所有物・奴隷であるとされている。Godが人間に絶対的支配権を及ぼすという考えから

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