『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』
(野中 郁次郎ほか/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
本書は、大東亜戦争(太平洋戦争)における作戦の失敗を日本軍の“組織的失敗”として社会科学的アプローチによって分析し、現代の組織に活かすことを目的とした、学際的な組織論である。合理的・近代的な組織であったはずの日本軍は、合理性や効率性とは反するふるまいをみせ、それが敗戦へとつながっていった。

著者らは、こうした日本軍の特性は、戦後、批判的に省みられることはなく、現代日本の組織のなかに無批判的に継承されたと指摘。その組織原理では危機的状況を乗り切れないと警鐘を鳴らし、日本軍の失敗から学ぶべきことを提言している。初版は1984年であるが、現代のビジネスにも活用できる組織論の名著として読み継がれ、多くの経営者も座右の書にあげる必読の一冊。


著者:戸部 良一、寺本 義也、鎌田 伸一、杉之尾 孝生、村井 友秀、野中 郁次郎
序章 日本軍の失敗から何を学ぶか
1章 失敗の事例研究
2章 失敗の本質―戦略・組織における日本軍の失敗の分析
3章 失敗の教訓―日本軍の失敗の本質と今日的課題
推薦者コメント
野間幹晴野間幹晴<一橋大学ICS准教授>
一橋大学大学院商学研究科にて博士号を取得後、2002年より横浜市立大学商学部専任講師に就任。2004年より一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)助教授を経て、2007年より現職。(>>推薦書籍一覧

日本軍が敗因した論理を組織論の観点から分析した名著である。第二次世界大戦という70年以上前の事象を扱っているにもかかわらず、本書の示唆は色あせていない。それどころか、組織のあり方に頭を悩ませる読者は、所属する組織を議論の俎上に載せたかのような錯覚に陥る。

推薦読者:
企業、政府、地方公共団体、NPO、ひいてはPTAや町内会など、組織について悩む方に読んでいただきたい。直面する課題を解決できるとは限らないものの、課題が発生する論理が明快になる。(野間幹晴)

要約ダイジェスト

日本軍の失敗から何を学ぶか

軍隊とは代表的な“合理的・階層的官僚制組織”であり、戦前の日本においてもそうした存在であった。しかし、日本軍には合理的組織とはなじまない特性があり、それが組織的な欠陥となって、大東亜戦争(太平洋戦争)での失敗へとつながった。

こうした日本軍の特性や欠陥は、戦後あまり

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2017 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集