- 本書の概要
- 著者プロフィール
著者がモルガン・スタンレー時代に作成したExcelテンプレートは、のちに同社のテンプレートとなり、ニューヨーク本社のチームから「エクセルニンジャ」と呼ばれたという。仕事でExcelを自己流で使ってしまっている方、または自身のExcelスキルをブラッシュアップしたい方にとって、仕事の質とスピードを劇的に向上させることができる実践的な内容となっている。
投資プロフェッショナル 兼 認定NPO法人Living in Peace代表。2006年から2010年までモルガン・スタンレー・キャピタルにて同社のグローバル不動産投資ファンドの投資業務に関わる。在籍時に作成した財務モデルおよび負債情報管理・分析システムは、後に同社で用いられるテンプレートとなった。2010年よりユニゾン・キャピタルの投資プロフェッショナルを経て2013年末に同社を退職。仕事の傍ら、2007年にNPO法人Living in Peaceを立ち上げ、カンボジアおよびベトナムで、日本初のマイクロファイナンス投資ファンドを企画。また国内では児童養護施設向けの寄付プログラムをつくり、児童養護施設の新設に携わる。世界経済フォーラムのGlobal Shapers、アジアソサエティのAsia Young Leadersなどに選出。朝鮮大学校、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
・第1章 見やすいExcelの表を作る
・第2章 Excelの作業スピードを3倍にする
第2部 モデル編
・第3章 初級者のためのモデル作成入門
・第4章 本格的に財務モデルを組む
・第5章 財務モデルを使った分析
・第6章 モデル上級者になるためのヒント

日本生命保険相互会社にてロンドン現地法人社長、国際業務部長等を歴任後、ライフネット生命保険株式会社を設立。2012年に東証マザーズへ上場。2013年より、同社代表取締役会長兼CEOに就任。(>>推薦書籍一覧)
現在のビジネス社会では、パソコンを使わずに仕事をすることは、おそらく考えられない。特にこれからは、エクセルやパワーポイントが自由に使いこなせることが、必要不可欠であろう。本書はとりわけ新入社員にお勧めしたい。なぜなら、優しい先輩が「痒い所に手が届く」ように親切に教えてくれるからだ(その意味では、まだエクセルを使えないビジネスパーソンにもおススメである)。
どのような資料を作成するにせよ、多忙なビジネス社会では「分かりやすい」「見やすい」ことが、何よりも重宝される。本書はその点にも十分な配慮がなされている。エクセルの入門書としてはピカイチではないか。(出口治明)
本書の要約ダイジェスト紹介
「見やすい」表の原則
優れた表は説明を必要としない
これまで多くの日本企業の人々と仕事をしてきたが、Excelで資料のやりとりをしながらよく感じるのが、「表が非常に見にくい」ということだ。訓練を受けてきた人々の目からすると、表に並べる項目の順番、罫線の使い方、色の使い方などに問題があることが多く、全体として「とても見にくい」表になっているのだ。
「見やすい表」とは、一言でいえば、「どうやって見れば