- 本書の概要
- 著者プロフィール
著者はこれらの企業の設立から、現在に至る歴史全体を6年にわたり調査、経営者、従業員、制度、様々な決断やエピソードをライバル企業と比較検討し、ビジョナリーであり続ける源泉を「基本理念」にあると解き明かす。
スタンフォード大学教授で、企業コンサルタントとしても活動。経営関連の著作は30を超え、エコノミスト誌、インク誌、インダストリーウイーク誌などへの寄稿も多数ある。また、経営・コンサルティングの教育・研修も行う。マッキンゼー&カンパニー、ヒューレット・パッカード(HP)の元社員。
著者:ジェリー・I・ポラス
スタンフォード大学教授。組織開発やリーダーシップなどが専門。本書のデータ収集・分析の基礎となっている「オーガニゼーション・ストリーム・アナリシス」と呼ばれる手法のコンピューター・ソフトの共同考案者。
翻訳:山岡 洋一
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり

株式会社アトラス、株式会社イオンフォレストでの経営職を歴任後、2009年、スターバックスコーヒージャパンの代表取締役CEOに就任。退任後、株式会社リーダーシップコンサルティングを設立、代表を務める。(>>推薦書籍一覧)
もう何度読んだかわからないが、読むたびに感動する私の経営のバイブル書である。豊富な事例により説得力が高い。ビジョナリーカンパニーにとって、基本理念とは「我々は何者で、何のために存在し、何をやっているか」を示すものである。
この基本理念以外は何を変えても良いが、この基本的な価値観は何があっても変えてはならないのだ。この本を読むとまた経営者としてビジョナリーカンパニーを作ってみたくなる。「ビジョナリーカンパニー2」とあわせて、経営者を目指す人全員が読むべき一冊である。(岩田松雄)
要約ダイジェスト
ビジョナリー・カンパニーとはなにか
時を告げるのではなく、時計をつくる
ビジョナリー・カンパニーとは、ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業であり、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。
個人としての指導者は、いかにカリスマ性があっても、いかに優れたビジョンを持っていても、いつかはこの世を去る。先見的な商品やサービスといった「すばらしいアイデア」も、やがては時代遅れになる。それどころか