- 本書の概要
- 著者プロフィール
東洋思想の研究に尽力し、政界・財界・皇室に絶大な影響力を持っていた安岡正篤氏の講義のエッセンスをまとめた一冊。本書の目的は、古典中の古典である「呂氏春秋」を読み解くことで東洋人間学の原理、経世の要諦を理解することである。
安岡氏は膨大な書である「呂氏春秋」の中から名言・佳句を選び、某企業の幹部研修のため講義を行った。その内容を書籍化した本書は、出版から40年以上の時が経つ今でも、著者の軽妙な解説、漢文に慣れていない人にも読みやすい内容が支持され続けている。全5講の平易な内容から、中国古典の魅力とエッセンスを存分に学ぶことができるだろう。
著者:安岡 正篤(ヤスオカマサヒロ)
明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。昭和2年(財)金鶏学院、昭和6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。昭和24年師友会を設立、戦後政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。昭和58年12月死去
明治31年大阪市生まれ。大正11年東京帝国大学法学部政治学科卒業。昭和2年(財)金鶏学院、昭和6年日本農士学校を設立、東洋思想の研究と後進の育成に努める。昭和24年師友会を設立、戦後政財界のリーダーの啓発・教化に努め、その精神的支柱となる。昭和58年12月死去
第一講 私欲を去り、公に尽くす
第二講 まず、わが身を治める
第三講 学び、教え、厳粛になる
第四講 本質と人物を知る
第五講 乱れ亡びる国を興す
第二講 まず、わが身を治める
第三講 学び、教え、厳粛になる
第四講 本質と人物を知る
第五講 乱れ亡びる国を興す

アフリカ9ヵ国にて、金取引、農場経営、不動産等、50社以上の独立企業を経営。日本における「アフリカン・ビジネスの第一人者」のひとり。現代ビジネス「EPOCH MAKERS 2020」選出。(>>推薦書籍一覧)
本書はいわゆる古典の解説本ではなく、呂氏春秋という古典をベースに行われた講義の講義録です。しかも、その講義は大企業の幹部に向けて行われたもの。この情報だけでも一読の価値があると思います。
推奨読者:
長く続く企業を目指されている経営者は読んでいて損は無いと思います。小手先の経営手法ではなく、本質を捉えたい経営者向けです。(金城拓真)
要約ダイジェスト
東洋の自然観、人間観
『呂氏春秋』は原名を『呂覧』と言い、古典の中でも最も基礎的な、そして代表的な文献の一つであり、秦の始皇帝以前の、古代民族の宇宙観・自然観・人間観がよくまとめられている。
また『呂覧』は後世の思想・学問の多くに大きな影響を与えた。だから、『呂覧』を読まずに後世のものを読んでも、川の本流を究めずに支流に遊ぶのと同じようなものなのだ。
『呂覧』は秦の宰相にもなった呂不韋が、
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