『道は開ける<新装版>』
(デール・カーネギー/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 本書は、すべての人間に共通する「悩み」の実態とその克服法について述べた本である。著者 デール・カーネギーは、コミュニケーション講座の講師をしながら、あらゆる受講生たちにとっての重大問題は「コミュニケーション」と「悩み」であるとしった。しかし当時、「悩み」の解決方法について説かれた本はわずかしかなかった。

 そこで、著者は7年もの執筆期間のあいだ、徹底的に「悩み」の実態解明に取り組み、「悩み」についての古今東西の専門書や伝記の読破、インタビュー、さらには学生からのフィードバックなどを通じ、誰よりも多く「いかに悩みを克服したか」という話に耳を傾けてきた。その知識をわかりやすくかみ砕いて整理したのが本書だ。

 具体的には、誰もが持つ「悩み」の基本構造やそれを絶つための手法、さらに悩みを完全に克服する方法や、悩みを予防する方法についてまで、詳細な解説がなされている。「悩むとは、無益な円のまわりをグルグル回ること」「過去や未来を思いわずらわない」など、今まさに悩みをかかえる多くの人を救う洞察に満ちた内容となっている。

 こうした考え自体は聖書の昔から説かれていることだが、著者がいうように、問題は無知ではなくて無為である。多くの事例と深い人間考察から生まれた内容は、それらの真理の実践まで読者を導いてくれるだろう。本書はその結果、原著発刊後約 70年が経った現在も褪せることのない説得力を持ち、世界中でロングセラーとなっているのだ。

著者:デール・カーネギー(Dale Carnegie)
 1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、後にD.カーネギー研究所設立。人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。

  1. 悩みに関する基本事項
  2. 悩みを分析する基礎技術
  3. 悩みの習慣を早期に断とう
  4. 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
  5. 悩みを完全に克服する方法
  6. 批判を気にしない方法
  7. 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
  8. 私はいかにして悩みを克服したか ― 実話31編

推薦者コメント
norio murakami村上憲郎< 村上憲郎事務所 代表>
2003年、Google米国本社副社長 兼Google Japan 代表取締役社長に就任。2009年よりGoogle Japan名誉会長職を務めた後、2011年より村上憲郎事務所を設立し代表を務める。(>>推薦書籍一覧

 人生、悩みは尽きない。一つ解決したかと思えば、いや、未だ解決してなくっても、次の難題が登場する。この本は、そのような悩み・難題に、どのように対応するべきかの基本姿勢を教えてくれる。私も、この本の教えるところによって、いくつかの難局を何とか切り抜けることが出来たということを、率直に認めるのにやぶさかでない。

推奨読者:
 次々と生起する難題・悩みに翻弄されている人。それほどでないにしても、何か根本的な難題・悩みを抱え込んでいる人。周囲や身内にそのような人が居て、なにか助言したいのだが、どう助言していいかわからない人。今現在は、そのような状況にないが、そのような状況に立ち至った時に備えて、今のうちに対処法を心得ておきたい人。(村上憲郎)

要約ダイジェスト

悩みに関する基本事項

(1)今日、1日の区切りで生きよ

 現代人の生活における最も恐ろしいことの 1つは、病院のベッドの半数が、累積した過去の重荷や、不安に満ちた未来に押しつぶされた『神経症や精神的な葛藤に悩む患者たちによって、

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