- 本書の概要
- 著者プロフィール
本書は、マッキンゼー在籍25年、パートナー経験20年以上という経営コンサルティングのプロである著者 山梨広一氏が、「シンプルな」経営戦略の立て方を解説した一冊である。日本企業の多くは、一流の技術や人材を有しているにも関わらず、企業としての戦略に稚拙なところがあるために、それらを生かしきれていないという。
著者は「どんな困難に挑戦するための戦略も、シンプルであるべきである」という持論の元、シンプルな戦略とはどのようなものか、どうやって作り上げるものなのかを明快に語る。本書で示されるシンプルな戦略、すなわち考え抜いて作られた優れた戦略のエッセンスは、必ず企業の潜在能力を引き出す戦略作りに役立つだろう。
著者:山梨 広一
マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター。1954年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、スタンフォード大学経営大学院修了(MBA)。富士写真フイルムを経て、90年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。95年からパートナー。小売業、消費財メーカーおよびその他業界の企業の戦略構築や組織変革など、日本支社において最も豊富なコンサルティング経験を有する。
東京大学工学部大学院TMI(Department of Technology Management for Innovation, 技術経営戦略学専攻)で「企業戦略論」の講義も行っている。著書に『プロヴォカティブ・シンキング 面白がる思考』(東洋経済新報社)など
出版:東洋経済新報社
PART1.今、なぜシンプルな戦略が必要なのか
・その戦略は一言で言えるか
・適切でない戦略、戦略不在が喜悲劇をもたらしている
・シンプルな戦略だけが現状を打破できる
PART2.戦略構築の基本:そもそも戦略とは何か
・戦略と言えるもの、言えないもの
・戦略構築の基本となる六つのステップ
PART3.シンプルな戦略の三つのパターン
・パターン1:基本ステップに沿った簡潔な戦略
・パターン2:軸に沿って広げる戦略
・パターン3:ゴールが引っ張る戦略
PART4.シンプルな戦略で成功するために求められるもの
・シンプルな戦略に求められる思考
・シンプルな戦略に求められるディシプリン
・シンプルな戦略に求められるリーダーシップ
・その戦略は一言で言えるか
・適切でない戦略、戦略不在が喜悲劇をもたらしている
・シンプルな戦略だけが現状を打破できる
PART2.戦略構築の基本:そもそも戦略とは何か
・戦略と言えるもの、言えないもの
・戦略構築の基本となる六つのステップ
PART3.シンプルな戦略の三つのパターン
・パターン1:基本ステップに沿った簡潔な戦略
・パターン2:軸に沿って広げる戦略
・パターン3:ゴールが引っ張る戦略
PART4.シンプルな戦略で成功するために求められるもの
・シンプルな戦略に求められる思考
・シンプルな戦略に求められるディシプリン
・シンプルな戦略に求められるリーダーシップ
要約ダイジェスト
その戦略は一言で言えるか
優れた戦略は、考え抜かれ磨き込まれた結果、シンプルになる――これは私の持論である。目標が明快かつ具体的で、目指す方向性が一言で言える戦略こそが最上の戦略だ。「その戦略は一言で言えるか」――これが、シンプルな戦略の最も重要な要素である。
明快さが必要なのは
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