『マキアヴェッリ語録』
(塩野七生/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 本書は歴史作家 塩野七生氏が、中世の思想家「マキアヴェッリ」(マキャベリ)の代表的な著作『君主論』『政略論』『戦略論』から彼の言葉を集めた箴言集である。彼の思想は「マキャベリズム」としても知られ、時に「目的のためには手段を選ばない」過激なものとして、今なお賛否両論分かれる。
 著者にはマキアヴェッリの生涯を、彼の祖国フィレンツェ共和国の興亡を通じて描いた『わが友マキアヴェッリ』という著作もあるが、本書では解説や解釈を極力排し、マキアヴェッリの独創的な思想のエッセンスを明らかにしている。
著者:塩野 七生
1937年7月7日東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年『海の都の物語』でサントリー学芸賞。’83年菊池寛賞。’93年『ローマ人の物語1』で新潮学芸賞。’99年司馬遼太郎賞など受賞多数
第一部 君主篇
第二部 国家篇
第三部 人間篇
推薦者コメント
小笹芳央<株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長>
株式会社リクルートを経て、2000年、株式会社リンクアンドモチベーションを設立。2008年、東証一部に上場。2013年より、代表取締役会長就任。現在はグループ11社の会長を務める。(>>推薦書籍一覧

マキャベリの名から一般には「冷徹な性悪説」を連想する人が多いが、実はそうではない。彼の語録から読み取れるのは、徹底したリアリズムである。組織を率いる管理者にとって、実り多き示唆に富んでいる。(小笹芳央)

要約ダイジェスト

本書の背景

著者がマキアヴェッリの思想を取り扱うにあたって「解説」ではなく、「抜粋」による「語録」というやり方を選んだのには、二つ理由がある。

第一に、著者がこれまで取り上げてきた歴史上の人物と異なり、マキァヴェッリが「作品」を遺した思想家であることが挙げられる。つまりマキアヴェッリにとって、書くということは「生の証し」であり、しかもそれが古典として評価されているのだ。

それゆえ、マキアヴェッリの思想を、彼の同時代の人々に近い条件で、当時の生気とともに現代の日本人に提供するため、本書では本文の「註」が必要な具体的な例証を排し、本文の「註」自体も取り払っている。

第二の理由は、マキアヴェッリの思想に賛成であろうが反対であろうが、第三者のフィルター

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