- 本書の概要
- 著者プロフィール
現代日本には「アート」という言葉があふれている。しかし、アートとは何か、をうまく説明できる人は少ないのではないだろうか。本書では、村上隆らを紹介した気鋭の美術批評家で、現代美術に造詣の深い著者が、アートの起源や近代史における意味合いから出発し、現代日本の美術観の歪みに至るまで、平易な文体で解き明かしていく。
芸術作品とは本当に難解で高尚なものなのか。否、著者によれば、近代芸術は市場原理と同様の構造を持つ極めて俗っぽい側面も持ち合わせているという。芸術に対する固定観念を打ち破り、読者の視野を広げてくれる一冊としてぜひご一読頂きたい。
著者:椹木 野衣(サワラギ ノイ)
1962年秩父市生まれ。美術批評家。多摩美術大学美術学部教授。芸術人類学研究所所員。村上隆やヤノベケンジを美術界の新しい波として紹介した『アノーマリー』(1992年・レントゲン藝術研究所)や、日本の現代美術をリセットすると公言して賛否両論を起こした『日本ゼロ年』(2000年・水戸芸術館)など展覧会のキュレーションを行っている。07年から08年にロンドン芸術大学TrAIN客員研究員として英国に滞在
1962年秩父市生まれ。美術批評家。多摩美術大学美術学部教授。芸術人類学研究所所員。村上隆やヤノベケンジを美術界の新しい波として紹介した『アノーマリー』(1992年・レントゲン藝術研究所)や、日本の現代美術をリセットすると公言して賛否両論を起こした『日本ゼロ年』(2000年・水戸芸術館)など展覧会のキュレーションを行っている。07年から08年にロンドン芸術大学TrAIN客員研究員として英国に滞在
第1の門 アートとはどういうものか
第2の門 アート・イン・アメリカ
第3の門 冷戦後のアート・ワールド
第4の門 貨幣とアート
最後の門 アートの行方
第2の門 アート・イン・アメリカ
第3の門 冷戦後のアート・ワールド
第4の門 貨幣とアート
最後の門 アートの行方

大和証券SMBC金融証券研究所(当時)にて、資本市場分析に携わる。2012年に退職。現在は日経CNBC経済解説委員、東京証券取引所資本市場講師、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員として活躍。(>>推薦書籍一覧)
難解な物に挑戦したい時に読んで欲しい一冊。貨幣にはなぜ肖像画が描かれているのでしょうか?それはアートの歴史と関係があります。前半では、アートの歴史、役割を説いています。そして、後半では私達と密接な関係にある資本市場と現代アートの関係が記されています。読了後は、類似点が多々あることに気づくはず。相当な時間がかかるのにはご注意を。
推奨読者:
エコノミストが新興国経済を調査のために、必ず見るものがあります。それは美術館です。自由な表現が許されイノベーションが生まれやすい国なのか?それとも逆なのか?を直観的に感じ取れるからです。経済に興味があり、現代アートの世界に触れてみたいという方におススメの一冊です。
要約ダイジェスト
アートとは何か
日本でアートという言葉が盛んに使われるようになったのは、1980年代あたりだ。横文字の「なんとなく高尚で良いもの」というイメージの下、深い意味を追求されることなく使われだした面は否めない。
では、その和訳に当たる「美術」という言葉はどうか。美を生み出すことに関わる技術、ということになるが、
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