「超『超』整理法
——知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー」
(野口悠紀雄/著)

 

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
著者は、元大蔵省官僚、早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問で経済学者である野口悠紀雄氏。1993年のベストセラー「『超』整理法」で紙の書類を時系列に保存する「押出しファイリング」を提案した同氏が15年ぶりの続編で提唱しているのは、「分類するな。ひたすら検索せよ」ということである。
 本書においては、電子形態のデータは、PCのHDに保存するのではなく、Gmailを使ってオンライン上にデータを保存することを推奨し、それこそがクラウドを活用したデジタル・オフィスを実現する方法であると説かれている。

著者:野口悠紀雄(ノグチ ユキオ)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。

出版社:講談社

序論 『「超」整理法』を書き直す時がきた
第Ⅰ部 デジタル・オフィスの作り方
・第1章 Gメール 革命
・第2章 デジタル・オフィスはオンライン
・第3章 紙との共存
第Ⅱ部 IT時代の知の技法
・第4章 検索を制するものは知を制す
・第5章 検索は知のスタイルを変える
・第6章 新しい時代における知的作業の本質は何か?
・第7章 新しい知的生産技術
第Ⅲ部 知の産業革命
・第8章 日本で知の産業革命が起きるか?
推薦者コメント
norio murakami村上憲郎< 村上憲郎事務所 代表>
2003年、Google米国本社副社長 兼Google Japan 代表取締役社長に就任。2009年よりGoogle Japan名誉会長職を務めた後、2011年より村上憲郎事務所を設立し代表を務める。(>>推薦書籍一覧

インターネット時代にふさわしい読書法に対しても、大きな示唆に富む本である。 勿論、本来の情報整理法として、5年前にして既に今日のクラウドコンピューティングの全盛状況を先取りして、今日普通に行われるようになった情報をオンライン化して整理する手法を提唱する記念碑的名著。

推奨読者:
ともすれば、情報の海に溺れそうに成っている超多忙なビジネスパーソン。特に、紙の海に埋まっているような方。ここで「紙の海」というのは、机の上に積み上がった未整理の紙のことだけではない、整理されファイルされた「紙の海」のことでもある。スマホやタブレットをいまいち上手に使いこなせないでいる人。

要約ダイジェスト

デジタル・オフィスについての基本的な考え方

「検索力」こそ最重要の技能

私が「『超』整理法」を著した15年前(刊行当時)に比べて電子的な情報が飛躍的に増大し、新しい形式で保存されるようになってきた。そのため、整理に関する新しい方法論が必要になってきている。

「『超』整理法」で提案した「押出しファイリング」(紙書類の封筒を使用し、分類せずどんどん蓄積していく整理法)の場合、重要なのは、「あらゆる分類を廃する」という基本的発想であった。

なお「押し出しファイリング」は紙形態の書類の整理法では、いまでも有効な方法である。デジタル・オフィスについても、同様のことが言える。最も重要なのは細い方法論ではなく、

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